- 公開日:
労働保険申告書をエクセルで作成する方法
労働保険申告書をExcelで作成することで、手間を省き、正確な情報を迅速に提出することができます。
本記事では、Excelを使用して労働保険申告書を簡単に作成する手順を紹介します。
これにより、より効率的に業務を進めることができます。
労働保険申告書とは?
労働保険申告書は、企業が労働保険(労災保険と雇用保険)に関する情報を提出するための書類です。
企業の基本情報、労働者数や平均賃金、労働保険料の計算結果などを記載します。
この申告書で、企業は適切な労働保険料を支払い、労働者の安全と雇用を守ることができます。
労働保険申告書は厚生労働省の主要様式ダウンロードコーナーで取得することができます。今回は、「令和5年度 確定保険料・一般拠出金算定基礎賃金集計表」というファイルを利用します。
なお、「令和5年度 確定保険料算定基礎賃金集計表」は、雇用保険のみの入力となります。
労災保険も含めて入力を行いたい場合には、「令和5年度 確定保険料・一般拠出金算定基礎賃金集計表」を使用しましょう。
労働保険申告書をエクセルで作成する方法
労働保険申告書をExcelで作成する方法については、以下を参照してください。
厚生労働省の主要様式ダウンロードコーナーにアクセスし、「令和5年度 確定保険料・一般拠出金算定基礎賃金集計表」のExcelファイルを選択します。
「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されました。
①任意のダウンロード先(例:デスクトップ)を選択し、②「保存」ボタンを押します。
労働保険申告書のExcelファイルをダウンロードできました。労働保険申告書のExcelファイルを開きます。
労働保険申告書のExcelファイルが開きました。
画面下部の「算定基礎賃金集計表」シートを選択します。
事業の名称、事業の所在地、電話、郵便番号、具体的な業務又は作業の内容(例:製造業、卸売業、不動産業、医療、福祉など)を入力します。
「労災保険および一般拠出金」および「雇用保険」の労働者の人数、保険料を入力します。
労災保険は労働者が仕事中に事故や病気になった場合に備えるための保険制度であり、一般拠出金は労働保険に関連する追加的な負担金です。
労災保険の給付を充実させるために全ての企業が支払う義務があります。
また、雇用保険は労働者が特定の理由で休業や失業した場合に生活を支えるための給付金を提供する制度です。
算定基礎賃金集計表にデータを入力したことで、「申告記入イメージ」シートにも対応する数値が自動入力されました。
黄色い範囲となっている部分に追加で数値を入力していきます。
「保険料・一般拠出金率」の「労災保険分」「雇用保険分」には、それぞれ「確定保険料・一般拠出金額÷保険料・一般拠出金算定基礎額」を入力します。
「保険料率」の「労災保険分」「雇用保険分」には、それぞれ「概算・増加概算保険料額÷保険料算定基礎額の見込額」を入力します。
「延納の申請」には、延納を希望しない場合「1」、延納条件に該当する上で延納を希望する場合は「3」を入力します。
「申告済概算保険料額」には、保険会社から受け取った年間の保険料の合計を入力します。
すべて入力したことで、領収済通知書の青い範囲にデータが反映されました。