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Excelの改行コードのCRLFとは?
この記事では、Excelの改行コードのCRLFについてご紹介します。
改行コードとは、テキストデータの改行を指示するための制御文字です。
CRLFとその他の改行コードとの違いや用途などについてご紹介しています。
Excelの改行コードのCRLFとは?
改行コードには主に以下の3種類があります。
- CR(Carriage Return)
- LF(Line Feed)
- CRLF(Carriage Return Line Feed)
CRLFは、CRとLFを組み合わせた改行コードになります。
以下の表は、それぞれの改行コードの意味や動きをまとめたものです。
名称 | 意味 | OS | CHAR関数 |
---|---|---|---|
CR | カーソルを左端に移動する。行頭復帰。 | macOS 9以前 | Chr(13) |
LF | カーソルを次の行に移動する。改行。 | Linux macOS X以降 Android | Chr(10) |
CRLF | カーソルを左端に移動させて、次の行に移動する。 | Windows | Chr(13)+Chr(10) |
つまりCRLFは、「行頭にカーソルを戻す」というコードと「一行下に移動する」というコードの組み合わせになります。
改行コードは3つありますが、基本的にそれぞれ見た目では同じ「改行」としての働きをします。
OSごとに使える改行コードに違いがあり、CRLFは主にWindowsのテキストデータで使われます。
Excelで使用する場合は、「セル内改行」であればLF、「メッセージボックスでの改行」であればCRLFが使われることが多いです。
Excelでの改行コードCRLFの役割や用途
Excelでの改行コードCRLFの役割や用途をご紹介します。
セル内改行
上の画像のようにExcelではセル内でAlt+Enterを押すと「セル内改行」をすることができます。
以下の画像は、「A1セルでセル内改行する」というマクロを記録した例です。
コードを確認すると、Alt+Enterを入力したことでChr(10)が記録されています。
Chr(10)は改行コードでいうとLF(Line Feed)にあたります。
基本的にVBAコードでセル内改行する場合は、LFもしくはCRLFのどちらも使うことができます。
以下の記事では、LFやCRLFを使ってVBAで改行を行う方法をご紹介しています。
メッセージボックス内の改行
メッセージボックス内の改行とは、上の画像のような状態を指します。
表示するメッセージの改行位置を調整することで、長い文章でも見やすくすることができます。
以下の記事では、メッセージボックス内で改行するためコードや、VBAコードの設定方法などについてご紹介しています。