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ワードとエクセルの資格
ワードとエクセルは、ビジネスシーンや日常生活で特によく使われるソフトウェアです。
この記事では、ワードとエクセルの主な資格について特徴や受験料、出題範囲などについてご紹介します。
ワードとエクセルの資格を取得して、自信を持ってスキルをアピールしましょう。
ワードとエクセルの資格
ワードとエクセルの主な資格をまとめてご紹介します。
ワードの資格
ワードの代表的な資格についてご紹介します。
MOS
MOSは「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」の略で、WordやExcelなどさまざなOffice製品のスキルを証明できる資格です。
株式会社オデッセイコミュニケーションズが主催しています。
Wordでは、一般レベルと上級レベル(エキスパート)という2種類の級があります。
また、随時試験と全国一斉試験の2種類があり、随時試験は対応している会場で毎日受験できます。全国一斉試験は原則毎月1回、第2日曜日に行われている試験です。
以下はMOSの概要をまとめた表になります。
項目 | 一般レベル | 上級レベル |
---|---|---|
試験会場 | 全国約1,500の会場 | 全国約1,500の会場 |
受験料 | 通常価格:10,780円 学割価格:8,580円 | 通常価格:12,980円 学割価格:10,780円 |
受験資格 | 特になし | 特になし |
Excelのバージョン | Word 2016、Word 2019、Microsoft 365 | Word 2016、Word 2019、Microsoft 365 |
試験方法 | コンピュータを使用する実技試験 | コンピュータを使用する実技試験 |
試験時間 | 50分 | 50分 |
それぞれの試験レベルは以下のようになっています。
ワードの使い方について幅広く問われる内容です。
レベル | 内容 |
---|---|
一般レベル | 文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方 |
上級レベル | スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方 |
引用:Microsoft Office Specialist「試験レベルについて」
日商PC検定検定(文書作成)
日商PC検定(文書作成)は、日本商工会議所が主催する試験です。1級が最上級になります。
ビジネスで役立つPCのスキルを問われる試験になっており、業務で必要とされるビジネス文書(社内文書、社外文書)の書き方なども理解している必要があります。
以下は日商PC検定(文書作成)の概要をまとめた表になります。
項目 | 内容 |
---|---|
試験会場 | 全国の商工会議所やパソコン教室(商工会議所の認定した「商工会議所ネット試験施行機関」で行われる) |
受験料 | 1級:11,000円 2級: 7,700円 3級: 5,500円 Basic: 4,400円 |
受験資格 | 特になし |
Excelのバージョン | Word 2016、Word 2019、Word 2021 |
試験方法 | コンピュータを使用する知識・実技試験 |
試験時間 | 1級:知識30分、実技60分 2級: 知識15分、実技40分 3級: 知識15分、実技30分 Basic: 実技30分 |
それぞれの級の試験レベルは以下のようになっています。
より実践的な試験内容になっており、例えば3級の場合社内のデータベースから指示に適合する文書を探し、該当の文書を利用して新たなビジネス文書を作成できる」といったようなレベルが求められます。
レベル | 内容 |
---|---|
1級 | 必要な情報を入手し、業務の目的に応じた最も適切で説得力のあるビジネス文書、資料等を作成することができる。 |
2級 | 与えられた情報を整理・分析し、参考となる文書を選択・利用して、状況に応じた適切なビジネス文書、資料等を作成することができる。 |
3級 | 指示に従い、ビジネス文書の雛形や既存文書を用いて、正確かつ迅速にビジネス文書を作成することができる。 |
Basic | ワープロソフトの基本的な操作スキルを有し、企業業務に対応することができる。 |
Word文書処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験は、サーティファイが実施している試験です。1級が最上級になります。
認定インストラクター制度があるのが特徴で、最上級に合格して認定を受けた場合は「認定インストラクター」として活動できます。
以下はWord文書処理技能認定試験の概要をまとめた表になります。
項目 | 一般レベル |
---|---|
試験会場 | 全国の試験会場 |
受験料 | 1級:8,300円 2級: 7,200円 3級: 6,100円 |
Excelのバージョン | バージョン問わず |
試験方法 | コンピュータを使用する知識・実技試験 |
試験時間 | 1級:知識15分、実技90分 2級:知識15分、実技90分 3級:実技60分 |
それぞれの試験レベルは以下のようになっています
リモートWebテストもあり、自宅でも受験が可能です。
レベル | 内容 |
---|---|
1級 | Microsoft Wordを用いて高度なビジネス文書処理を行うことができる。同時に、パソコン、表計算(Excel)、ワープロ、ビジネス文書に関する高度な実践的技能を駆使して業務処理を効率化することができる。 |
2級 | Microsoft Wordを用いて通常のビジネス文書処理を行うことができる。同時に、パソコン、ワープロ、ビジネス文書に関する実践的な技能を有している。 |
3級 | Microsoft Excel®を用いてビジネス社会における簡単なワークシートの作成とデータの入力を行うことができる。同時に、パソコン、表計算、ビジネス図表に関する基礎的な技能を有している。 |
日本語ワープロ検定試験
日本語ワープロ検定試験は、日本情報処理検定協会が主催している試験です。
Wordなど文書作成ソフトウェアを使った日本語の入力スキルや文書処理能力などが問われます。
以下は日本語ワープロ検定試験の概要をまとめた表になります。
項目 | 一般レベル |
---|---|
試験会場 | 全国の試験会場 |
受験料 | 初段:5,300円 1級:3,300円 準1級:3,100円 2級: 2,800円 準2級:2,600円 3級: 2,300円 4級:1,800円 |
Excelのバージョン | Excel 2010、Excel 2013、Excel 2016、Excel 2019、Excel 2021 |
試験方法 | コンピュータを使用する知識・実技試験 |
試験時間 | 初段:速度10分、文書作成Ⅰ20分、文書作成Ⅱ20分 1級から4級:速度10分、文書作成Ⅰ20分 |
それぞれの試験レベルは以下のようになっています。
試験は正確なタイピングスキルを問われる「速度」と、指示通りに文書作成を行う「文書作成」に分かれています。
レベル | 内容 |
---|---|
初段 | 速度:800字以上 文書作成Ⅰ:ビジネス文書作成(表・地図を含む) 文書作成Ⅱ:文字の処理、グラフの挿入、表内データの処理(計算、並べ替え)、図形挿入、段組みなど |
1級から4級 | 速度:200字から700字以上 文書作成:正確で体裁のよい文書作成能力を判定する |
エクセルの資格
MOS
MOSは「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」の略で、WordやExcelなどさまざなOffice製品のスキルを証明できる資格です。
株式会社オデッセイコミュニケーションズが主催しています。
一般レベルと上級レベル(エキスパート)という2種類の級があります。
また、随時試験と全国一斉試験の2種類があり、随時試験は対応している会場で毎日受験できます。全国一斉試験は原則毎月1回、第2日曜日に行われている試験です。
詳細は以下の記事でご紹介しています。試験までの勉強時間や申し込み方法、おすすめの問題集などについて詳しく解説しています。
日商PC検定(データ活用)
日商PC検定(データ活用)は、日本商工会議所が主催する試験です。
ビジネスで役立つPCのスキルを問われる試験になっており、業務で必要とされる計数(売上・売上原価・粗利益等)なども理解している必要があります。
以下は日商PC検定(データ活用)の概要をまとめた表になります。
項目 | 内容 |
---|---|
試験会場 | 全国の商工会議所やパソコン教室(商工会議所の認定した「商工会議所ネット試験施行機関」で行われる) |
受験料 | 1級:11,000円 2級: 7,700円 3級: 5,500円 Basic: 4,400円 |
受験資格 | 特になし |
Excelのバージョン | Excel 2016、Excel 2019、Excel 2021 |
試験方法 | コンピュータを使用する知識・実技試験 |
試験時間 | 1級:知識30分、実技60分 2級: 知識15分、実技40分 3級: 知識15分、実技30分 Basic: 実技30分 |
それぞれの級の試験レベルは以下のようになっています。
例えば3級では、データベースを適切な方法で分析し、表やグラフを使ってまとめて業務報告/レポートを作成するなどの問題が出題されます。
レベル | 内容 |
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1級 | 自ら課題やテーマを設定し、業務データベースを各種の手法を駆使して分析するとともに、適切で説得力のある業務報告・レポート資料等を作成し、問題解決策や今後の戦略・方針等を立案する。 |
2級 | Microsoft®Excel®を用い、当該業務に関する最適なデータベースを作成するとともに、適切な方法で分析し、表やグラフを駆使して業務報告・レポート等を作成する。 |
3級 | Microsoft®Excel®を用い、指示に従い正確かつ迅速に業務データベースを作成し、集計、分類、並べ替え、計算、グラフ作成等を行う。 |
Basic | Microsoft®Excel®の基本的な操作スキルを有し、企業実務に対応することができる。 |
Excel表計算処理技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験は、サーティファイが実施している試験です。
認定インストラクター制度があるのが特徴で、最上級に合格して認定を受けた場合は「認定インストラクター」として活動できます。
以下はExcel表計算処理技能認定試験の概要をまとめた表になります。
項目 | 一般レベル |
---|---|
試験会場 | 全国の試験会場 |
受験料 | 1級:8,300円 2級: 7,200円 3級: 6,100円 |
Excelのバージョン | バージョン問わず |
試験方法 | コンピュータを使用する知識・実技試験 |
試験時間 | 1級:知識15分、実技90分 2級:知識15分、実技90分 3級:実技60分 |
それぞれの試験レベルは以下のようになっています。
レベル | 内容 |
---|---|
1級 | Microsoft Excel®を用いてビジネス社会における高度な表計算処理を行うことができる。 同時に、パソコン、表計算、ビジネス図表、ビジネス帳票、データベースに関する高度な実践的技能を駆使して業務処理を効率化することができる。 |
2級 | Microsoft Excel®を用いてビジネス社会における通常の表計算処理を行うことができる。 同時に、パソコン、表計算、ビジネス図表に関する実践的な技能を有している。 |
3級 | Microsoft Excel®を用いてビジネス社会における簡単なワークシートの作成とデータの入力を行うことができる。同時に、パソコン、表計算、ビジネス図表に関する基礎的な技能を有している。 |
引用:Excel表計算処理技能認定試験「認定基準・対象目安」
情報処理技能検定試験(表計算)
情報処理技能検定試験(表計算)は、日本情報処理検定協会が主催している試験です。
エクセルなどの表計算ソフトウェアを使った実務に必要なスキルを評価するための試験になっています。
以下は情報処理技能検定試験(表計算)の概要をまとめた表になります。
項目 | 一般レベル |
---|---|
試験会場 | 全国の試験会場 |
受験料 | 初段:5,300円 1級:3,300円 準1級:3,100円 2級: 2,800円 準2級:2,600円 3級: 2,300円 4級:1,800円 |
Excelのバージョン | Excel 2010、Excel 2013、Excel 2016、Excel 2019、Excel 2021 |
試験方法 | コンピュータを使用する知識・実技試験 |
試験時間 | 初段:20分 1級:30分 準1級:30分 2級: 30分 準2級:30分 3級: 30分 4級:30分 |
それぞれの試験レベルは以下のようになっています。
レベル | 内容 |
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初段 | ・ 1級基準を含む ・テキストデータの読み込み ・ シート間の処理 ・ 高度なグラフ ・ 複数のグラフ ・ その他応用 |
1級 | ・ 準1級基準を含む ・ 文字列操作関数(LEFT・RIGHT・CONCATENATEなど) ・ 特殊関数(ABSなど) ・ 抽出および抽出後のデータ処理(合計・平均・ソートなど) ・ データベース関数の応用 |
準1級 | ・ 2級基準を含む ・ データベース関数 ・ 結果データの保存または数式印刷 |
2級 | ・ 準2級基準を含む ・ 表検索(VLOOKUPなど)の応用 ・ 多重判断文の応用 ・ 時刻の計算 ・ グラフ作成(多様なグラフ) |
準2級 | ・ 3級基準を含む ・ 表検索(VLOOKUPなど) ・ 多重判断文(入れ子(ネスト)) ・ 論理演算子(AND・OR) ・ 日付の計算 ・ セルの証明(セルの文字列化の印刷、準2級・2級のみ) ・ グラフ作成(縦棒・横棒) |
3級 | ・ 4級基準を含む ・ 判断文 ・ 絶対参照 ・ 構成比率の計算 ・ 最大値・最小値の検索(MAX・MIN) ・ 端数処理関数(切り捨て・切り上げ・四捨五入など) ・ 順位付け(RANK) ・ 通貨表示(¥・$) ・ 日付表示 ・ 並べ替え(ソート) |
4級 | ・ 文字・数字の入力 ・ 列幅変更 ・ 計算式 ・ 合計・平均関数 ・ 罫線処理 ・ 表示形式(数字・数値の3桁ごとのコンマ・小数点など) ・ %表示 ・ 表題・見出しの中央揃え ・ 文字列の左揃え・数字の右揃え ・ 印刷処理 |
VBAエキスパート
VBAエキスパートは株式会社オデッセイコミュニケーションズが主催するVBAのスキルに関する試験です。
ベーシックとスタンダードという2つの級があり、スタンダードの方が上位級になります。
以下はVBAエキスパートの概要をまとめた表になります。
項目 | ベーシック | スタンダード |
---|---|---|
試験会場 | 全国の試験会場 | 全国の試験会場 |
受験料 | 13,200円 | 14,850円 |
受験資格 | 特になし | 特になし |
Excelのバージョン | バージョン問わず | バージョン問わず |
試験方法 | コンピュータを使用する実技試験 | コンピュータを使用する実技試験 |
試験時間 | 50分 | 50分 |
それぞれの試験レベル・出題範囲は以下のようになっています。
レベル | 内容 |
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ベーシック | ・マクロとVBAの概念 ・マクロ記録 ・モジュールとプロシージャ ・VBAの構文 ・変数と定数 ・セルの操作 ・ステートメント ・関数 ・ブックとシートの操作 ・マクロの実行 |
スタンダード | ・プロシージャ ・変数の活用 ・ステートメント ・ファイルの操作 ・ワークシート関数の利用 ・検索とオートフィルター ・データの並べ替え ・テーブルの操作 ・エラー対策 ・デバッグ |