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エクセルでユーザー定義単位を使う方法

この記事では、エクセルでユーザー定義単位を使う方法を解説します。

ユーザー定義単位を使うことで、より見やすく使いやすいシートを作成することができます。

ぜひ、ユーザー定義を活用して効率的なエクセル作業を行いましょう。

エクセルのユーザー定義の表示方法

エクセルでユーザー定義を表示する方法は、以下のとおりです。

数値の表示形式を選択する

「ホーム」タブ、②「数値」の「表示形式」の順に選択します。

ユーザー定義を選択する

「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されます。

「分類」で「ユーザー定義」を選択すると、ユーザー定義の設定画面が表示されます。

エクセルでユーザー定義単位を使う方法

エクセルでユーザー定義単位を使う方法をご紹介します。

数字に単位をつける

数式がエラーになる

上図の表は、「数量」に単位として「個」を直接入力した例です。直接入力すると「文字列」として認識され、「金額」セルに「数量」セルが参照された数式が入力されているため、エラーが表示されてしまいます。

「ユーザー定義」を使い、単位を表示させつつ、計算式としてエラーが出ないように「数値」として認識されるように調整しましょう。

ユーザー定義で数字に単位を付ける方法は、以下のとおりです。

ユーザー定義で数字に「円」や「個」、「人」などの単位を付けて表示させることができます。

単位を表示させたい範囲を選択する

単位を表示させたい範囲(例:C3:C9)をドラッグして選択します。

エクセルのユーザー定義の表示方法」セクションを参考に、ユーザー定義の設定画面を表示させます。

OKボタンを押す

①「種類」に「0""」と入力し、②「OK」ボタンを押します。

単位を表示させることができた

セルを「数値」としたまま、「数量」の項目に単位を表示させることができました。

日付に曜日を表示させる

ユーザー定義で日付に曜日を表示させる方法は、以下のとおりです。

日付表示を変えたい範囲を選択する

曜日を表示させたい範囲(例:A3:A21)をドラッグして選択します。

エクセルのユーザー定義の表示方法」セクションを参考に、ユーザー定義の設定画面を表示させます。

OKボタンを押す

①「種類」に「yyyy/m/d(aaa)」と入力し、②「OK」ボタンを押します。

「aaa」は「月」のように、曜日を一文字で表現するための書式記号です。

なお、「aaaa」は「金曜日」、「ddd」は「Thu」、「dddd」は「Thursday」となります。

曜日を表示させることができた

「日付」の項目に「曜日」を表示させることができました。

桁数の大きい数値を「千」単位や「万」単位で表示する

数値が大きいと把握に時間がかかる

上図の「売上」の数値のように、桁数が多くなると千万なのか億なのか、数字の単位を把握するのに時間がかかってしまいます。

以下では、ユーザー定義で数値を「千」単位で表示させる方法をご説明します。

範囲w選択する

表示単位を変えたい範囲(例:B2:B5)をドラッグして選択します。

エクセルのユーザー定義の表示方法」セクションを参考に、ユーザー定義の設定画面を表示させます。

OKボタンを押す

①「種類」に#,##0,」と入力し、②「OK」ボタンを押します。

「0」の後に付けた「,」は千の位で区切るカンマを意味しています。これにより千より下の桁は省略表示になります。

千円単位に表示を短縮できた

「売上」の数値を「千円」単位に表示させることができました。

数式バーで確認すると、値は元のままで表示だけが省略されていることが分かります。

マイナス数値の表示を変える

通貨になるとマイナスは赤字になる

上図の表「売上」に「,(カンマ)」を付けてセルを「通貨」の設定にすると、マイナスの数値は自動で赤字になります。

プラスとマイナスの数字は同一書式にしたほうが見やすいので、マイナスを「-」ではなく「▲」にすることがあります。

以下で、ユーザー定義でマイナス数値を変える方法をご説明します。

範囲を選択する

範囲(例:B2:B5)をドラッグして選択します。

エクセルのユーザー定義の表示方法」セクションを参考に、ユーザー定義の設定画面を表示させます。

OKボタンを押す

①「種類」に「0;[赤]""0」と入力し、②「OK」ボタンを押します。

;」以下は数値がマイナスの場合に適用される書式です。

上記の場合、「フォントを赤にして数字の前に▲をつける」という意味になります。

[赤]を[青]にして、フォントの色を青色に変えることもできます。

マイナス表示が変わった

「売上」のマイナス数値の前に「▲」を付け、赤字にすることができました。