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エクセルの面白い技を紹介

エクセルはビジネスシーンで広く使われているソフトウェアですが、実は面白い機能や技がたくさんあります。

この記事では、エクセルの機能を利用した面白い技をご紹介します。

普段使い慣れている方も新しい発見があるかもしれません。ぜひこの記事を読んで、エクセルをもっと楽しんでみてください。

エクセルの面白い技を紹介

エクセルの面白い技をご紹介します。

棒グラフの系列をイラストにする

グラフ系列をイラストにした例

上図のように、棒グラフの系列をその項目にちなんだイラストにすることで、遊び心のあるグラフを作成することができます。

以下で、棒グラフの系列をイラストにする方法をご説明します。

データ系列の書式設定を選択する

グラフの系列のいずれかを選択し、右クリックします。

「データ系列の書式設定」を選択します。

上図のような棒グラフの作成方法は、下記の記事をご参照ください。

エクセルでの棒グラフの作り方

挿入するボタンを押す

画面右側に「データ系列の書式設定」画面が表示されます。

「塗りつぶし」、「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」の順に選択し、③「挿入する」ボタンを押します。

ファイルからを選択する

「図の挿入」ポップアップ画面が表示されます。

「ファイルから」を選択します。

挿入ボタンを押す

「図の挿入」ダイアログボックスが表示されます。

グラフ系列にしたい画像(例:サッカーボール)を選択し、②「挿入」ボタンを押します。

引き伸ばしがデフォルトで選択されている

グラフ系列がサッカーボールの画像になりましたが、画像が伸びて不格好です。

これは、画像の書式設定で「引き伸ばし」が選択されているためです。

「引き伸ばし」は、1つの系列に対して1つの絵が表示されるように、画像が引き伸ばされます。

積み重ねを選択する

「データ系列の書式設定」で「積み重ね」を選択します。

「積み重ね」は、イラストの縦横比が変わらないようにグラフ系列に設定されます。

イラストが積み重ねになった

グラフを確認すると、縦横比が保たれたイラストが積み重なって系列が表現されました。

同様の手順で、「バスケ用品」の系列も画像にします。

プロット エリアの書式設定を選択する

もしグラフが見えにくい場合は、以下の操作でプロット エリアの色を変えてみましょう。

プロット エリアを選択し、右クリックします。

「プロット エリアの書式設定」を選択します。

色を選択する

画面右側に「プロット エリアの書式設定」が表示されます。

「塗りつぶし」、②任意の塗りつぶしバターン(例:塗りつぶし(単色))の順に選択します。

③「塗りつぶしの色」で任意の色を選択し、④必要に応じて「枠線」の設定を変更(例:線なし)をします。

グラフ系列をイラストにした例

グラフ系列を画像にすることができました。

ストック画像でイラストを作成して保存する

ストック画像で作成した例

エクセルの「ストック画像」にはさまざまなイラストがあり、無料で上記のようなイラストを作成することができます。

図として保存できるため、作成したイラストを資料作成時に挿入したり、他のソフトでも活用したりできます。

以下で、ストック画像でイラストを作成して保存する方法をご説明します。

ストック画像を選択する

「挿入」タブ、「画像」、「ストック画像」の順に選択します。

挿入ボタンを押す

「ストック画像」の選択画面が表示されます。

「マンガ」タブ、②任意のイラストの順に選択します。

一度に複数のイラストが選択可能です。

選択が完了したら、③「OK」ボタンを押します。

大きさや位置を調整する

エクセルシートにイラストが挿入されるので、大きさや位置を調整します。

グループ化を選択する

各パーツを1つのイラストとしてグループ化します。

Ctrlを押しながらイラストを複数選択し、右クリックします。

「グループ化」、「グループ化」の順に選択します。

図として保存を選択する

イラストのグループ化が完了したら、イラストを保存しましょう。

イラストを選択し、右クリックします。

「図として保存」を選択します。

保存ボタンを押す

「図として保存」ダイアログボックスが表示されます。

①任意の格納場所(例:ダウンロード)を選択し、②任意のファイル名を入力します。

③「ファイルの種類」で任意の形式(例:PNG)を選択し、④「OK」ボタンを押します。

ファイルの形式は「PNG」を選択することをお勧めします。

ストック画像で作成した例

イラストの各パーツを組み合わせて、上記のようなイラストも簡単に作成することができます(上図はエクセルの目盛線を非表示にしています)。

プルダウンで画像を切り替える

プルダウンを選択して画像を切り替える

上記のような画像とプルダウンを設置したシートを作成し、リストから選択します。

プルダウンで画像が切り替わった

選択したリストに応じて、画像が変わります。

これを応用し、例えば都道府県の地図画像にしたり、商品の写真にしたりすることで、華やかで楽しいデータができあがります。

以下では、プルダウンで画像を切り替える方法をご説明します。

セルの大きさを調整する

画像を挿入するセルの大きさを調整します。

「全選択」を選択し、②1、2行目の間にマウスオーバーし、下方向にドラッグして調整します。

同様に、A列の幅も調整します。

画像を挿入する

任意の大きさにセルを調整できました。

「挿入」タブ、「画像」、「このデバイス」の順に選択します。

挿入ボタンを押す

「図の挿入」ダイアログボックスが表示されます。

挿入する画像をShiftを押しながら複数選択し、②「挿入」ボタンを押します。

画像の大きさを調整する

画像が挿入されました。

すべての画像が選択されたまま、Shiftを押しながらドラッグして大きさを調整します。

Shiftを押しながらドラッグすることで、縦横比を変えずに大きさを調整することができます。

画像を配置し、名前を入力する

イラストの調整が完了したら、①A列のセルにそれぞれイラストを配置します。

B列にイラストに合致したテキストを入力します。

上記の例では、姓と名の間に半角スペースを入力しています。

名前の定義を選択する

イラストを配置したセル(例:A1)を選択します。

このとき、イラストを選択しないよう注意しましょう。

「数式」タブ、「名前の定義」の順に選択します。

OKボタンを押す

「新しい名前」ダイアログボックスが表示されます。

①「名前」に任意のイラスト名(例:久保理恵)を入力し、②「OK」ボタンを押します。

「名前」にはスペースは使用できません。

すべての画像に名前の定義を設定する

他のイラストを配置したセル(例:A2、A3、A4)も同様に名前の定義を設定します。

名前の定義を設定すると、赤矢印で示す「名前ボックス」にセル番地でなく入力した名前が表示されます。

メモリ戦を非表示にする

画像を表示する際、目盛線も表示されてしまうため、目盛線は非表示にしておきます。

「表示」タブを選択し、②「目盛線」のチェックを外します。

新しいシートを作成する

分かりやすくするため、シートの名前を変更しましょう。

作業中のシート名を「画像」とし、②「+」マークを選択して新しいシートの作業に移ります。

セルを調整する

新しいシートに画像を表示させるセルと、プルダウンのセルを作成するため、セルを任意の大きさに調整します。

画像を表示させたい任意のセル(例:B1)、プルダウンを設定したい任意のセル(例:B2)の大きさを調整します。

コピーする

「画像」シートに移り、イラストのセル(例:A1)を「Ctrl」+「C」でコピーします。

この時、イラストをコピーしないよう注意しましょう。

リンクされた図を選択する

新しいシートに移り、画像を表示させるセル(例:B1)を選択します。

「ホーム」タブ、「貼り付け」、「リンクされた図」の順に選択します。

名前の定義を選択する

新しいシートに画像が貼り付けされました。

画像が選択されたまま、①「数式」タブ、②「名前の定義」の順に選択します。

OKボタンを押す

「新しい名前」ダイアログボックスが表示されます。

「名前」に任意の名前(例:顔アイコン)を入力します。

ここに入力する名前は何でも構いません。

「参照範囲」に「=INDIRECT(SUBSTITUTE(Sheet2!$B$2," ",""))」と入力し、③「OK」ボタンを押します。

数式については、以下の「プルダウンで画像を切り替える数式について」セクションで詳しくご説明します。

データの入力規則を選択する

プルダウンを設置するセル(例:B2)を選択します。

「データ」タブ、「データの入力規則」、④「データの入力規則」の順に選択します。

矢印ボタンを押す

「データの入力規則」ダイアログボックスが表示されます。

「設定」タブ、②「入力値の種類」で「リスト」の順に選択します。

③「元の値」の「上矢印」ボタンを押します。

矢印ボタンを押す

「画像」シートに移り、画像のテキストを入力したセル(例:B1~B4)を選択します。

③「データの入力規則」の「下矢印」ボタンを押します。

OKボタンを押す

「OK」ボタンを押します。

プルダウンが設置された

B2セルにプルダウンが設置されましたが、選択に応じて画像は変更されないため、最後に以下の操作を行います。

数式バーの名前を変更する

画像を選択し、②数式バーに表示される「=」以降の部分を、先ほど入力した名称(例:顔アイコン)に変更します。

プルダウンで画像を変更できる

以上で、プルダウンに応じて画像が変更されるようになりました。

プルダウンで画像を切り替える数式について

数式の説明

上記「プルダウンで画像を切り替える」セクションで使用した「=INDIRECT(SUBSTITUTE(Sheet2!$B$2," ",""))」という数式についてご説明します。

「SUBSTITUTE(Sheet2!$B$2," ","」で「画像」シートで入力したテキストの姓と名の間の半角スペースを空白にし、プルダウンのテキスト(Sheet2!$B$2)と合致させます。

そのため、STEP 5で全角スペースを挿入した場合は「" "」のように全角スペースを指定します。

STEP 5でスペースを挿入しない場合はSUBSTITUTE関数の記述は不要となり、「=INDIRECT(Sheet2!$B$2)」のみ入力します。

SUBSTITUTE関数は、文字列中の指定した文字を新しい文字で置き換えます。書式は「=SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,[置換対象])」のように記述します。

ExcelのSUBSTITUTE関数の使い方|文字列を置換する

INDIRECT関数でプルダウンを設置するセル(Sheet2!$B$2)の文字列を参照します。

INDIRECT関数は、指定される文字列への参照を返す関数で、数式を変更しないで参照したいセルを変更することができます。

ExcelのINDIRECT関数の使い方|セルや他のシートを参照する

エクセルを方眼にする

エクセルシートを方眼にすることで、間取り図やドット絵を描くことができます。

エクセルを方眼にする方法は、以下のとおりです。

列の幅を調整する

「全選択」を選択し、②A,B列の間にマウスオーバーし、左方向へドラッグして列の幅を「2.75」にします。

2.75にする

列の幅を「2.75」にすることができました。

行の幅を調整する

全選択されたまま1,2行目の間にマウスオーバーし、下方向にドラッグして行の高さを「20」にします。

20にすることができた

行の高さを「20」にすることができました。

エクセルを方眼にすることができた

エクセルシートを方眼にすることができました。

間取り図を方眼で作成した例

エクセルの方眼を利用して、間取り図を作成した例です。

そのほか、方眼を活用してドット絵などの作成も可能です。