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複数のエクセルファイルを1つのブックにまとめる方法

エクセルを使ってデータを管理する際、複数のファイルのデータを1つにまとめたくなることがあるかと思います。

特に複数のファイルを行ったり来たりする作業が多い場合、1つのブックにまとめることで作業効率が格段に向上します。

この記事では、複数のエクセルファイルを1つのブックにまとめる2つの方法について詳しく解説していきます。

複数のエクセルファイルを1つのブックにまとめる方法

データの取得機能を使用する

エクセルの「データの取得」機能を使用することで、複数のファイルが格納されているフォルダを参照して、データをひとまとめにできます。

大量にファイルがある場合は若干表示が崩れてしまいますが、ファイル内のデータを1つずつコピー&ペーストするよりも遥かに効率よくまとめられるため、大変便利です。

詳しい方法は、以下の通りです。

まとめるファイル

ここでは例として、上記3つの売上管理表をまとめてみます。

フォルダーからを選択

新規でエクセルのファイルを開き、①「データ」タブ、②「データの取得」、③「ファイルから」、④「フォルダーから」の順に選択します。

フォルダーを選択

「参照」ダイアログボックスが表示されます。

まとめたいファイルが格納されているフォルダー(例:売上管理表)を選択し、②「開く」ボタンを押します。

ファイルの結合を行う

まとめたいファイルが表示されているか確認し、①「結合」、②「データの結合と変換」の順に選択します。

シートを選択

「ファイルの結合」ダイアログボックスが表示されます。

まとめたいデータを含むシート(例:Sheet1)を選択し、②「OK」ボタンを押します。

閉じて読み込むを選択

結合後のデータが表示されます。この画面で、余分な行や列を削除することもできます。

問題なければ、「閉じて読み込む」を選択します。

まとめることができた

読み込んだ複数のファイルが結合され、1つのデータとして表示されました。

データを取得機能を使って結合すると、テーブル形式でデータがまとめられます。

VBA(マクロ)を使用する

エクセルのVBA(マクロ)を活用すれば、簡単な操作で複数のファイルを綺麗にまとめることができます。

VBAを使うには開発タブを表示する必要がありますので、以下の記事を参考に設定を行ってください。たった3ステップで表示できます。

エクセルの開発タブを表示する方法

VBAといっても難しい操作は一切ありません。以下で掲載しているコードを貼り付けるだけで完了します。

詳しい方法は、以下の通りです。

Visual Basicを選択

「開発」タブ、②「Visual Basic」の順に選択します。

モジュールを挿入

「挿入」タブ、②「標準モジュール」の順に選択します。

コードを貼り付ける

①モジュールに、以下のコードを貼り付けます。

Sub 複数ファイルまとめ()

With CreateObject("WScript.Shell")
CurrentDirectory = ThisWorkbook.Path
End With

Dim Folder
'ファイルを開くダイアログボックスを表示する
Folder = Application.GetOpenFilename("Excel,*.xlsx", MultiSelect:=True)
If IsArray(Folder) = False Then Exit Sub
For i = 1 To UBound(Folder)

Workbooks.Open Folder(i)

Dim OutputFile
Set OutputFile = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp)
With ActiveWorkbook.Sheets(1).Range("A1").CurrentRegion
.Resize(.Rows.Count - 1).Offset(1, 0).Copy OutputFile.Offset(1, 1)
OutputFile.Resize(.Rows.Count - 1).Offset(1, 0) = ActiveWorkbook.Name
End With

'ブックを閉じる
ActiveWorkbook.Close False
    
Next
End Sub

②貼り付けられたら、「Sub/ユーザーフォームの実行」を選択して、マクロを実行します。

このコードは、「ファイルを開く」というダイアログボックスを表示させ、選択したファイル内のデータを現在開いているブックにまとめるというものです。

「Application.GetOpenFilename」でダイアログボックスを表示でき、「MultiSelect:=True」で複数ファイルの選択が可能になります。

ファイルを開く

マクロを実行すると、「ファイルを開く」ダイアログボックスが表示されます。

まとめたいファイル(例:4月分売上.xlsx/5月分売上.xlsx/6月分売上.xlsx)を選択し、②「開く」ボタンを押します。

複数のファイルをまとめられた

ファイルの読み込みが開始され、複数のデータを1つのブックにまとめることができました。