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Excelで割り算のあまりを求める方法

Excelで割り算をするときに、「割られる数÷割る数=商...余り」の部分の「余り」を求めたい場合があります。

この記事では、Excelで割り算の余りを求める方法をご紹介します。

そもそも割り算の余りってなんだっけ?という方は、ぜひ見ていただきたい内容です。

割り算の余りとは?

割り算の余りとは、割り算で割り切れずに残った数のことを指します。

例えば、5÷3の場合、答えは「1…2(1余り2)」となります。

5の中に3が1回入るものの、2が割り切れずに残ってしまいます。この残った数(例:2)を「余り」といいます。

Excelで割り算の余りを求めたい場合は、MOD関数を使います。

MOD関数

MOD(モッド)関数は、商の余りを返す関数です。結果には除数と同じ符号が付きます(本記事「負(マイナス)の割り算の場合」セクションで解説)。

書式は「=MOD(数値,除数)」のように記述します。

MOD関数

上の画像のように、MOD関数を使えば簡単に余りの部分(例:2)を求めることができます。

MOD関数については、以下の記事をご参照ください。MOD関数で起きやすいエラーについても解説しています。

ExcelのMOD関数の使い方|割り算の余りを求める

また、5÷3の場合、答えである「1…2(1余り2)」の「1」の部分は商といいます。以下の記事で割り算の商について解説しています。

Excelで割り算の商を求める方法

Excelで割り算の余りを求める方法

Excelで割り算の余りを求める方法をご紹介します。

セルを選択する

余りを算出したいセル(例:E3)を選択します。

MOD関数を入力する

数式バーに「=MOD(B3,C3)」を入力し、Enterを押します。数値がB3セル、除数がC3セルです。

あまりが求められた

結果(例:2)が表示されました。

割り算の余りを求めることができました。

負(マイナス)の割り算の場合

負(マイナス)の割り算をする場合、期待する余りと異なる結果になることあります。

負(マイナス)の割り算結果が異なる

例えば、上の画像のE4セル、E5セルではMOD関数を使って負の割り算結果(例:-1、1)を表示していますが、余りが2ではありません。

余りが2とならないのは、MOD関数の中でINT関数が使われているためです。

MOD関数の計算は、以下のように書き換えられます。

MOD(数値,除数)=数値-除数*INT(数値,除数)

INT関数が関係する

上の画像のF列に、それぞれMOD関数の計算内容を赤く表示しています。

例えば、E4セルのMOD(5,-3)は、次のように計算されます。

=5-(-3)*INT(5/(-3))

=5-(-3)*INT(-1.666...7)

=5-(-3)*(-2)

=5-6

=-1

INT関数は元の数値より小さい整数に切り捨てます。なので「-1.666…7」は、「-1」より「-2」の方が小さい整数になるので「-2」となります。

このようにMOD関数の負(マイナス)の割り算は複雑なので、仕組みを理解しておくとよいでしょう。

INT関数については、以下の記事をご参照ください。

エクセルのINT関数の使い方|元の数値より小さい整数に切り捨て