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エクセルで平均から離れたセルを見つける方法

エクセルでデータ分析する際、平均値から離れたセルを見つけることで、データの外れ値や異常値を検出し、分析の信頼性を高めることができます。

この記事では、エクセルで平均から離れたセルを簡単に見つける方法をご紹介します。

エクセルで平均から離れたセルを見つける方法

平均から一番離れた値のセルを探す

エクセルで平均から離れたセルを見つける方法をご紹介します。

関数を入力する

H3セルに「=INDEX(B3:G3,MATCH(MAX(INDEX(ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3)),0)),INDEX(ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3)),0),0))」と入力し、Enterを押します。

数式については、以下の「平均から離れたセルを見つける数式について」セクションで詳しくご説明します。

平均から一番離れた値を算出できた

H3セルに、平均から一番離れたセルの値を算出することができました。

平均から離れたセルを見つける数式について

関数の説明

上記「エクセルで平均から離れたセルを見つける方法」セクションで使用した「=INDEX(B3:G3,MATCH(MAX(INDEX(ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3)),0)),INDEX(ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3)),0),0))」という数式についてご説明します。

数式の説明

「ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3))」で各セルから平均値をマイナスした値の絶対値を算出します。AVERAGE関数で平均を求め、ABS関数で絶対値を算出します。

ExcelのAVERAGE関数の使い方|引数の平均を返す

エクセルで絶対値を表示するABS関数の使い方

数式の説明

「MAX(INDEX(ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3)),0))」のMAX関数で、平均値をマイナスした値の絶対値から最大値を算出します。

INDEX関数で特定したセルの参照を返します。

エクセルのMAX関数の使い方|最大値を求める

数式の説明

「MATCH(MAX(INDEX(ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3)),0)),INDEX(ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3)),0),0)」で、MATCH関数によって条件に一致したセルの位置を返します。指定範囲の左から「4」番目のセルとなります。

MATCH関数の検査範囲で「INDEX(ABS(B3:G3-AVERAGE(B3:G3)),0),0)」、「0」で「完全一致」の条件を指定しています。

MATCH関数は、指定された照合の種類に従って検査範囲内を検索し、検索値と一致する要素の、配列内での相対的な位置を表す数値を返します。

ExcelのINDEX関数とMATCH関数を組み合わせた使い方

数式の説明

最後にINDEX関数でセルの参照を返します。