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エクセルの統計に関する情報まとめ
この記事では、エクセルの統計に関する情報をまとめてご紹介します。
エクセルの関数や機能を使って、データを統計的に処理したり分析したりすることが可能です。
以下ではエクセルでカイ二乗検定を行う方法や偏差値を求める方法等についてもご紹介していますので参考にしてみて下さい。
統計に関するエクセル関数一覧
関数の中には、統計的な分析をしたい場合に便利に使える関数もあります。
以下は、「統計に関するエクセル関数」の一部です。
関数名 | 関数の説明 |
---|---|
AVERAGE関数 | データの平均値を求める |
MEDIAN関数 | データの中央値を求める |
MODE.SNGL関数 | データの最頻値を求める |
VAR.P関数 | 引数を母集団全体と見なし、母集団の分散 (標本分散) を返す |
STDEV.P関数 | 標準偏差を求める |
CHITEST関数 | 独立のためのテストを返す |
COUNT関数 | データの個数を数える |
FREQUENCY関数 | 対象の範囲で値が何度発生するかを計算しその結果を縦方向の配列として返す |
LINEST関数 | 指定したデータに最もよく適合する直線を最小二乗法を使って算出し、この直線を記述する配列を返す |
NORMDIST関数 | 正規分布関数に指定した値を代入したときの確率を求める |
エクセルに統計グラフはある?
エクセルでデータを統計的に表すのに向いているグラフとして以下の2つのグラフがあります。
- ヒストグラム
- 箱ひげ図
ヒストグラム
ヒストグラムとはデータを区間ごとに区切って、各区間ごとの値の分布を可視化するためのグラフです。
エクセルではこのヒストグラムをグラフ機能を使って作成することが可能です。
上の画像はあるテストの点数の分布を、ヒストグラムで表した例です。
以下の記事では、ヒストグラムの詳細や例、棒グラフとの違い、作成手順になどについてご紹介していますので参考にしてみて下さい。
箱ひげ図
箱ひげ図とは、データのちらばりや分布を可視化させるためのグラフです。
上の画像は箱ひげ図の例です。長方形の「箱」と、箱から伸びる「ひげ」で構成されています。
箱ひげ図とヒストグラムは同じく「データのちらばり」を可視化するためのグラフですが、複数のデータのばらつきであれば「箱ひげ図」、1つのデータのばらつきであれば「ヒストグラム」というように使い分けましょう。
以下の記事では、箱ひげ図の作り方から見方、外れ値を削除する方法等についてご紹介していますので参考にしてみて下さい。
分析ツール
エクセルでは「分析ツール」というデータ分析機能を使うことが出来ます。
共分散、ヒストグラム、移動平均、回帰分析など19種類の統計的な分析機能を使用可能で、分析ツールからグラフを作成することも出来ます。
以下の記事では、分析ツールの詳細や分析ツールを使う方法等についてご説明しています。
Excel(エクセル)で分析ツールを使用してデータ分析する方法
偏差値の求め方
成績の指標として身近な偏差値は、関数を使って求めることが出来ます。
上の画像は、国語の得点表から偏差値を算出した例です。
以下の記事では、偏差値の意味や偏差値を求めるための関数等についてご紹介していますので参考にしてみて下さい。
カイ二乗検定の求め方
カイ二乗検定とは、アンケート等から得られた個別のデータ群同士に関連性があるのかどうかについて調べることができる検定方法です。
上の画像は、男女別に「運動が好きか嫌いか」のアンケートを取りその結果から「性別は運動の好き嫌いに関係があるかどうか」についてのカイ二乗検定を行った例です。
以下の記事では、カイ二乗検定の詳細や結果の求め方、またカイ二乗検定を行う際に必要なクロス集計表の準備等についてご紹介しています。
無料で使える統計解析ソフト
無料で使える統計解析ソフトをご紹介します。
R
「R」はオープンソースの統計分析ソフトです。
無料ですが、高度なデータ解析が可能になっています。
基本的な四則演算から高度なアルゴリズムまで実行することが出来ます。
「R」は、The Comprehensive R Archive Networkからダウンロードできます。
HAD
HADはExcel VBAを使った統計分析のための無料ブログラムです。
統計的検定や回帰分析、因子分析など様々な分析方法でデータ解析が出来ます。
ダウンロードサイトで初心者向けの使い方PDFなども公開されているため、統計初心者の方も安心して使うことが出来ます。
統計分析ソフト HADからダウンロードできます。
統計検定のご紹介
統計検定とは、統計に関する知識や分析力、活用力についての試験です。
データを正しく用いて客観的な判断ができるかどうか、統計を使って問題を解決する能力あるか、といった総合的な統計の活用力を証明できる資格になります。
2022年現在、以下の試験種別があります。
- 4級
- 3級
- 2級
- 準1級
- 1級
- 統計調査士
- 専門統計調査士
- データサイエンス基礎
- データサイエンス発展
- データサイエンスエキスパート
基本的には全国一斉に試験が行われますが、中にはCBT式試験というコンピューターを使って行う試験もあるため都合の良い日時を選んで受験することも可能です。
詳細については、統計検定の公式サイトをご確認ください。