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Windows 10 HomeとWindows 10 Proの違いについて
Windows 10 Homeのままでよいか、Windows 10 Proにアップデートすべきか悩む場合はこちらの記事を参考にしてください。
HomeとProの価格や機能、拡張性の違いを分かりやすく説明いたしました。
価格の違い
「Pro」は「Home」に比べて機能が追加されているので1万円ほど価格も高くなっています。
Home | Pro | |
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公式価格 | ¥19,360(税込) | ¥28,380(税込) |
Windows 10 Homeをショッピングモールでの購入
Windows 10 Proをショッピングモールでの購入
機能の違い
「Home」と「Pro」では使用できる機能に違いがあります。「Pro」は「Home」に比べてビジネスで使用する機会が多い機能が追加されています。
画像の下に表があります。「○」が使用可能、「-」が使用不可となります。
Microsoft Edge
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
Windows 10に標準搭載されているブラウザ | ○ | ○ |
Microsoft Edgeとは、Windows 10から標準搭載されたInternet Explorerの次の世代のブラウザです。
これまでは独自のレンダリングエンジンであったが、Edge79のバージョンより、Chromeで使用されているオープンソースエンジンのChromiumに移行しており、現在の表示はChromeと同様になります。
Cortana
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
デジタルアシスタント | ○ | ○ |
「Hey Siri」「OK Google」と同様の音声認識機能付きのアシスタント機能のことで、Windows 10より搭載されました。「コルタナさん」と話しかけましょう。
Cortanaができる一部のサービスをご紹介します。
- ファイル、場所、情報を検索する
- システム内のアプリを開く
- メールやメッセージを送信する
- カレンダーを管理し、最新の状態に保つ
- 時刻、場所、または人に基づいてリマインダーを表示する
- おしゃべりやゲームをする
Windows Hello
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
顏認証・指紋認証によるサインイン | ○ | ○ |
Windows 10より搭載された、生体認証機能です。これまでは、サインインする際にパスワードを入力しましたが、Windows Helloで顔や指紋の生体認証でサインインすることができます。
利用できる認証に関しては、お使いのデバイスが対応しているかによります。
Microsoft Store
機能概要 | Home | Pro |
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アプリ、ゲーム、映画などを入手できる | ○ | ○ |
過去にWindows Storeという名前のサービスでしたが、2017年から「Microsoft Store」に名称変更となっております。Google PlayやApp StoreのようなアプリストアのMicrosoftバージョンです。
実はWindowsパソコンだけでなく、XboxやHoloLensといったデバイスでも動作します。
Windows 10であれば、左下の検索ボックスに「micro」と打てば、Microsoft Storeがリストアップされるので試してみましょう。
アプリをインストールする
機能概要 | Home | Pro |
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Microsoft Store以外からアプリを入手できる | ○ | ○ |
インストールできるアプリは上記で紹介しました「Microsoft Store」経由だけではありません。
これまでのインターネット上からexeファイルをダウンロードしてインストールする方法は、変わりません。
複数のデスクトップ
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
複数のデスクトップを作成します | ○ | ○ |
Windows 10ではMacOSのように、複数のデスクトップ(仮想デスクトップ)機能が利用できます。操作方法は以下となります。
デスクトップを1つ追加するには、Ctrl+Windows+Dとなります。
デスクトップを切り替えるには、Ctrl+Windows+←→となります。
デスクトップを削除するには、Ctrl+Windows+F4となります。
OneDrive
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
無料のオンラインストレージ | ○ | ○ |
Google DriveやDropboxのようにオンライン(クラウド)上にファイルをアップロードできるストレージサービスです。OneDrive Basicのプランですと、現在5GBが無料で利用できます。
もちろん他のユーザーとのファイル共有機能も利用できます。
BitLocker
機能概要 | Home | Pro |
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暗号化とセキュリティ管理 | - | ○ |
BitLockerとは、Windowsに搭載されているデータ暗号化機能で、Windows Vistaで初めて搭載されました。
ディスク全体を暗号化することにより、他のPCにディスクを接続しても、中身を読むことはできないようになります。
外部に漏洩されたら大きな被害になる機密性の高い情報を扱っている場合は、BitLockerを活用しましょう。
リモートデスクトップ
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
家の中や野外でサインインしてPCを使います | - | ○ |
Windows 10には、外出先から自宅などのPCをリモートで操作できる「リモートデスクトップ」という機能があります。デフォルトでは有効になっていないので設定する必要があります。
リモートデスクトップを設定できるWindows10は以下のエディションです。
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Enterprise
- Windows 10 for Education
Windows 10 Homeではリモートデスクトップを設定することはできません。Windows 10 Homeでリモートデスクトップを利用したい場合は「TeamViewer」などのリモートコントロールソフトを使用します。
Hyper-V
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
仮想マシンの作成と実行 | - | ○ |
Hyper-V(ハイパーブイ)は、Windows 10上に仮想マシンを作成することができる機能です。1台のコンピューターで複数のOSのテストを行うことができます。
Windows 10 Proのみ使用することができます。標準ではHyper-Vは無効になっていますので有効にする必要があります。
Azure Active Directoryに参加する
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
クラウドを介して学校、会社のネットワークに接続します | - | ○ |
Azure Active Directory(Azure AD)とは、クラウドベースでWindows 10、Office 365などさまざまなサービスにシングルサインオンでログインできるディレクトリサービスです。
Windows 10 ProのみAzure Active Directoryに参加することができます。
ドメインに参加する
機能概要 | Home | Pro |
---|---|---|
会社のネットワークに接続します | - | ○ |
企業は複数のWindowsパソコンを管理するためにActive Directory(アクティブディレクトリ)というWindows Serverに搭載されてい認証機能を使用することがあります。Active Directoryを使用することで下記のようなメリットがあります。
- すべてのパソコンに設定を一括で適用できる
- どのパソコンでも自分のユーザー名、パスワードでログインできる
- パソコンの情報を一元管理できる
- ユーザーによってアクセス制限をかける
ドメインとは、このActive Directoryで認証が行われ、アクセスできる範囲のことを言います。
Windows 10 Proのみドメインに参加することができます。
拡張性の違い
「Home」と「Pro」では最大メモリ数に違いが出てきます。ただ一般的に使用するのであれば8GBで問題ありません。
Home | Pro | |
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ビット数 | 32bit / 64bit | 32bit / 64bit |
最大CPUソケット数 | 1 | 2 |
最大メモリ(64bit) | 128GB | 2TB |
最大メモリ(32bit) | 4GB | 4GB |