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WordのVBAを利用して改行を削除する方法

この記事では、WordのVBAで改行を削除する方法をご紹介しています。

VBAで改行をすべて削除する方法と、選択範囲の改行を削除する方法をそれぞれ解説していきます。

サンプルコードも掲載していますので、VBAに慣れていない方でも簡単に動作させることができます。

開発タブを表示する

Wordの開発タブ

WordでVBAを使うには、リボンに「開発タブ」を表示させておく必要があります。

開発タブの中にはVBAを編集できるVisual Basicがあります。開発タブは初期設定では表示されていないため、以下の方法で表示させておきましょう。

ファイルタブを選択する

「ファイル」タブを選択します。

オプションを選択する

画面左下の「オプション」を選択します。

開発にチェックを付ける

「Word のオプション」ダイアログボックスが表示されます。

「リボンのユーザー設定」を選択し、②「開発」にチェックを入れ、「OK」ボタンを押します。

Wordの開発タブ

これでリボンに開発タブが表示されるようになりました。

VBAで改行を削除する方法

選択範囲の改行を削除する

WordのVBAで選択した範囲にある改行(↵)を削除する方法を説明します。

Visual Basicを選択する

「開発」タブ、②「Visual Basic」の順に選択します。

標準モジュールを挿入する

「Microsoft Visual Basic for Application」が起動します。

「挿入」タブ、②「標準モジュール」の順に選択します。

VBAコードを入力する

以下のコードをコピーし、そのままペーストします。

Sub 選択範囲の改行削除()
With Selection
.Text = Replace(.Text, vbCr, "")
End With
End Sub

このコードでは、Replace関数を使って選択範囲内の改行を空文字("")に置き換え削除しています。

詳しくは以下の表をご覧ください。改行(↵)ではなく段落内改行(↓)を削除したい場合など、用途に合わせたカスタマイズができます。

項目説明
With Selection処理を行う範囲を示します。
Selection = 選択範囲
Replace置換を行う関数です。
「Replace(文字列, 検索する文字列, 置換する文字列)」のように記述します。
vbCrWordの改行(↵)を指します。
段落内改行(↓)を指定したいときは「vbVerticalTab」に変更してください。
ファイルの上書き保存を行う

「ファイル」タブ、②「ファイルの上書き保存」の順に選択します。

いいえボタンを押す

「Microsoft Word」ダイアログボックスが表示されます。

マクロを実行するにはファイルを「マクロ有効文書」として保存する必要がありますので、ここでは「いいえ」ボタンを押します。

ファイルをマクロ有効ブックとして保存する

「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。

ファイルの保存先(例:ダウンロード)を選択し、②ファイル名(例:データ1)を入力します。

ファイルの種類を「Word マクロ有効文書(*.docm)」に設定し、④保存ボタンを押します。

改行を消したい文章を選択する

Wordの編集画面に戻ります。

実際に選択範囲内の改行を削除できるのか試してみましょう。

削除したい改行が含まれている文章をドラッグして選択します。

マクロを選択する

「開発」タブ、②「マクロ」の順に選択します。

マクロを実行する

「マクロ」ダイアログボックスが表示されます。

①先ほどVBAコードで作成したマクロ(例:選択範囲の改行削除)を選択し、②「実行」ボタンを押します。

VBAで選択範囲内の改行を削除できた

マクロを実行したことで、選択範囲内の改行を削除することができました。

改行をすべて削除する

改行を削除した例

文書内のすべての改行を一括削除したい場合、上記でご紹介したVBAコードの一部を変更するだけで簡単に実行できます。

詳しくは、以下の記事「改行を削除する」セクションをご参照ください。

一度コードを入力しておけば、あとはマクロを実行するだけで改行の一括削除が完了します。

文章をコンパクトにまとめたいときに便利ですので、ぜひ参考にしてみてください。

WordのVBAでできること(操作)