Excelのチェックボックスを集計する方法
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アンケートなどの集計でチェックボックスを使用した場合、どれくらいチェックボックスがチェックされているか集計する必要があります。目視で1つずつ数えると大変ですよね。
Excelでは関数を使用すれば自動で集計することが可能です。またチェックされているかを集計するだけでなく、チェックボックスで選択したところだけの合計値を出すことも可能です。
チェックボックスと関数の連携を覚えて作業を効率化しましょう。
チェックボックスの作り方

エクセルのチェックボックスとは、画像のようにクリックすることでチェックマークが入る小さな四角い枠を作成する機能のことです。
エクセルでチェックボックスを作成する方法が分からない方は、以下の記事「チェックボックスの作り方」セクションをご参照ください。
エクセルのチェックボックスを集計する方法
チェックボックスに関連するデータを集計するには、リンクするセルの機能や関数を併用するやり方があります。下記では、チェックボックスに関連するデータを集計するための基本的な方法について説明します。
作業時間:10分
コントロールの書式設定を選択する

すでにチェックボックスがセル内に配置されている表(金額含む)を用意します。まずは、チェックボックスのオン/オフの設定で結果をTRUEかFAISEで返す設定を行います。①セル内のチェックボックスを【右クリック】し、②【コントロールの書式設定】を選択します。
値をオンにする

「コントロールの書式設定」ダイアログボックスが表示されました。①【コントロール】タブ、②「値」の【オン】の順に選択し、③「リンクするセル」の【↑】ボタンを押します。
リンクしたいセルを選択する

①【リンクしたいセル(例:D3)】を選択し、「$D$3」が表示されたことを確認します。②「コントロールの書式設定」の【↓】ボタンを押します。
OKボタンを押す

「オブジェクトの書式設定」ダイアログボックスが表示されました。【OK】ボタンを押します。
リンクするセルに結果が表示される

リンクするセルにチェックボックス(チェックマークの有無)の結果が表示されました。この時点ではチェックボックスにチェックマークが入っているので、「TRUE」が表示されています。
リンクするセルを複数作成する

上記と同じ手順でC4の結果をD4に、C5の結果をD5に...という形でリンクするセルを複数作成します。D3のセルを下方のセルにオートフィルしただけでは、リンクするセルが作成できませんのでご注意ください。
数式バーにCOUNTIF関数を入力する

ここからはチェックボックスにチェックマークを入れた数により、食材数と食材の合計金額を求める関数を入力していきます。①【食材数を入力したいセル(例:C12)】を選択し、②数式バーに『=COUNTIF($D$3:$D$10,TRUE)』を入力します。
数式バーにSUMIF関数を入力する

食材数(例:8)が表示されました。①【合計金額を入力したいセル(例:C13)】を選択し、②数式バーに『=SUMIF($D$3:$D$10,TRUE,$B$3:$B$10)』を入力します。
チェックボックスをいくつか外してみる

食材の合計金額(例:4470)が表示されました。ここで、3つのチェックボックス(赤枠)を選択して外してみましょう。
集計が確認できた

食材数が「5」になり、食材の合計金額が「1164」に変更されました。チェックボックスの数と食材数と合計金額が連動して集計されたことがわかりました。
チェックボックスを大量に集計する方法
チェックボックスを大量に集計するとなると、リンクするセルを1つ1つ作成していたのでは時間がかかってしまいます。
下記では、オートフィルを使ってリンクするセルを大量に作成し、個数や合計金額を集計する方法について説明します。
オートフィルでリンクするセルを大量に作成する
リンクするセルを大量に作成するには、オートフィル機能を使うと良いでしょう。
以下の記事の「マクロの登録をする」セクションでは、オートフィルでリンクするセルを大量に作成する方法について説明しています。リンクするセルは、「0」か「-1」で返すように設定されています。
個数を集計する
リンクするセルを大量に作成した場合の個数の集計方法について説明します。

すでにマクロで作成したリンクするセルを含むシートを用意します。チェックボックスには4つのチェックマークが入力されています。
①【食材の合計を表示させたいセル(例:C12)】を選択し、②数式バーに『=COUNTIF($D$3:$D$10,-1)』を入力し、Enterを押します。

食材数(例:4)が表示されました。
合計金額を集計する
リンクするセルを大量に作成した場合の合計金額の集計方法について説明します。

すでにマクロで作成したリンクするセルを含むシートを用意します。チェックボックスには4つのチェックマークが入力されています。
①【食材の合計金額を表示させたいセル(例:C13)】を選択し、②数式バーに『=SUMIF($D$3:$D$10,-1,$B$3:$B$10)』を入力し、Enterを押します。

食材の合計金額(例:696)が表示されました。
複数シートに渡るチェックボックスを集計する方法
複数のシートに渡るチェックボックスのチェックマークの数でも、合計の個数や金額を一括で割り出すことができます。
個数についてはCOUNTIF関数、合計金額についてはSUMIF関数を使います。
個数を集計する
複数シートに渡るチェックボックス(個数)の集計方法は、以下のとおりです。

Sheet1には、すでにリンクするセルにチェックボックスの結果がTRUEかFALSEで返されている表があります。
表を見ると、C3からC10セルまでチェックボックスが配置されており、D3からD10セルまでTRUEかFALSEの結果がそれぞれ返されています。
Sheet1のチェックマークの数は合計で5つです。

Sheet2のチェックマークの数は合計で4つです。

Sheet3にSheet1とSheet2の食材の合計数を割り出す関数を入力してみましょう。
①【Sheet1とSheet2の食材の合計数を入力したいセル(例:B1)】を選択し、②数式バーに『=COUNTIF(Sheet1!$D$3:$D$10,"TRUE") + COUNTIF(Sheet2!$D$3:$D$10,"TRUE")』を入力し、Enterを押します。

Sheet1とSheet2の食材の合計数が表示されました。
合計金額を集計する
複数シートに渡るチェックボックス(合計金額)の集計方法は、以下のとおりです。

Sheet1には、すでにリンクするセルにチェックボックスの結果がTRUEかFALSEで返されている表があります。
表を見ると、B3からB10セルまで食材の金額が記載されており、C3からC10セルまでチェックボックスが配置されています。
また、C列のチェックボックスの結果はD3セルからD10セルまでの範囲でそれぞれ返されています。
Sheet1のチェックマークの数は合計で5つあり、合計金額は1,164円です。

Sheet2のチェックマークの数は合計で4つで、食材の合計金額は1,472円です。

Sheet3にSheet1とSheet2の食材の合計金額を割り出す関数を入力してみましょう。
①【Sheet1とSheet2の食材の合計金額を入力したいセル(例:B1)】を選択し、②数式バーに『=SUMIF(Sheet1!$D$3:$D$10,TRUE,Sheet1!$B$3:$B$10)+SUMIF(Sheet2!$D$3:$D$10,TRUE,Sheet2!$B$3:$B$10)』を入力し、Enterを押します。

Sheet1とSheet2に表示されていた食材の合計金額が集計されました。
アンケートの結果を集計する方法
エクセルのチェックボックスを使ってアンケートのチェックマークの数を集計する方法について説明します。
チェックボックスの作成方法が分からない方は、上記「チェックボックスの作り方」のセクションをご覧ください。
リンクするセルの設定方法については、上記の「エクセルのチェックボックスを集計する方法」をご覧ください。

すでにチェックボックスが挿入されており、なおかつ各チェックボックスの右隣セルに「リンクするセル」の設定が終了しているアンケートのシートを用意します。

①【チェックボックスの数を集計したいセル(例:E3)】を選択し、②数式バーに『=COUNTIF(D4:D11,TRUE)』を入力します。

チェックマークが入力されている数(例:4)が選択されていたセルに表示されました。

チェックの数の右隣セルに『「/」+チェックボックスの数(例:/8)』を入力すると、チェックボックス全数のうちいくつのチェックマークが入力されているのかが一目でわかります。
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