エクセルでチェックボックス(四角にレ点)を作成する方法
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アンケート集計を行うとき、紙に印刷してチェックボックスを記入させると、あとで集計が大変になります。
しかし、Excel上でチェックボックスを作成し、アンケートをデータで送付し回収することができれば、チェックした数の集計を容易に行うことができます。
Excelでチェックボックスを作成するには、ちょっとした工夫が必要です。ここでは基本的なチェックボックスの作り方から、チェックボックスを集計させる応用編、チェックボックスにチェックマークが入れられない場合の対処法まで幅広くご紹介します。
Excelのレ点(チェックボックス)とは?

Excelのレ点(チェックボックス)とは、アンケートやToDoリスト等でよく目にする小さな四角い枠のことです。
上の画像のB列のように、正方形の枠をクリックすることでレ点の印(チェックマーク)が入ります。
Excelのチェックボックスでは、関数と組み合わせて自動的にチェック数を数えたり、別のセルや別のチェックボックスと連動させること等が可能です。
チェックボックスの用途
Excelのチェックボックスの用途や活用法について、ご紹介します。
アンケート作成

Excelではチェックボックスを使って、クリックで回答できるアンケートを作成することが出来ます。
また、チェックボックスと関数を組み合わせることによって、上の画像のC12セルのようにアンケートの回答数を集計することも出来ます。
ToDoリスト

Excelではチェックボックスを使って、ToDoリストを作成することが出来ます。
ToDoリストとはやるべきことを書き出して管理するためのリストです。上の画像のようにチェックボックスを配置したToDoリストを作成し、タスクが終わったらチェックマークを付けるようにすればタスクの抜けや進捗が管理しやすくなります。
また、チェックボックスと関数を組み合わせることによって、上の画像のE列のようにチェックした数を自動的に数えることも可能です。
チェックボックスの作り方
Excelでチェックボックスを作成する方法について、ご説明します。
開発タブを表示する方法
Excelでチェックボックスを作成するためには、開発タブを表示する必要があります。

Excelの初期設定では開発タブは表示されていないため、チェックボックスを作成する前に表示しておきましょう。
開発タブを表示する方法については、以下の記事をご参照ください。
チェックボックスの挿入方法
チェックボックスを任意の位置に挿入する方法については、以下の通りです。
作業時間:3分
フォームコントロールを選択する

任意のチェックボックスを挿入したいExcelファイルを開きます。①【開発】タブ、②【挿入】、③【チェック ボックス(フォーム コントロール)】の順に選択します。
挿入したい位置でドラッグする

マウスカーソルが十字マークになり、チェックボックスを作成できる状態になります。「チェックボックスを挿入したい位置」で【ドラッグ】します。
チェックボックスが作成できる

マウスの左ボタンを指から離すと、チェックボックスと「チェック1」が表示されます。これで、チェックボックスが作成出来ます。
レ点チェックの入れ方
チェックボックスにレ点のチェックマークを入れる方法については、以下の通りです。

上記「チェックボックスの作り方」セクションを参考に、チェックボックスを作成しておきましょう。
レ点のチェックマークを入れるために、チェックボックスの選択(○で囲まれている状態)を解除します。
【任意のセル(例:E2)】を選択します。

任意のセルを選択してチェックボックスの周囲にある「○」が消えたら、チェックボックスの選択が解除出来ています。
「チェックボックスの小さい正方形の枠」を【クリック】します。

チェックボックスの正方形の中にレ点のチェックマークが表示されました。
チェックマークを外す場合は、もう一度「チェックボックスの小さい正方形の枠」をクリックすると、チェックマークが外れます。
チェックボックスがチェックできない時の対処法
チェックボックスを作成した後クリックしてもレ点の記号が表示されずチェックできない場合は、Excelがデザインモードになっているかチェックボックスを特殊文字で入力してしまっている可能性があります。
チェックボックスがチェックできない時の対処法については、以下の記事をご参照ください。
チェックボックスをコピーする方法
複数のチェックボックスを作成したい場合、マウスを使って一つ一つ入力すると時間がかかってしまいます。
チェックボックスも、Excelのセルや図形などと同様にコピーすることが可能です。
チェックボックスをコピーする方法については、以下の記事をご参照ください。
チェックボックスを編集する方法
Excelのチェックボックスについて、文字サイズの大きさや配置など編集に関する情報をご紹介します。
チェックボックスの大きさや文字サイズを変更する方法

チェックボックスの大きさや文字サイズは、セルの大きさに合わせて変更が可能です。
チェックボックスが小さすぎて見づらい方や、レ点チェックを大きくしたいという方はぜひ参考にしてみてください。
チェックボックスの大きさや文字サイズを変更する方法について、以下の記事をご参照ください。
チェックしたら背景を塗りつぶす方法

Excelでは、チェックボックスにチェックマークを入れたら任意のセルの背景を自動的に塗りつぶすように設定することが出来ます。
例えば上の画像のC列とD列には、「チェックボックスにチェックが入ったらセルの背景を自動的に塗りつぶす」という条件付き書式が設定されています。
チェックボックスにチェックマークを入れたら任意のセルの背景を自動的に塗りつぶす方法については、以下の記事をご参照ください。
チェックボックスがずれるときにセル内に合わせる方法

チェックボックスの位置を整えたい場合、マウスを使って微調整していくと時間がかかってしまいますが、Excelの配置ボタンやVBAを使えば簡単にチェックボックスの左揃えや中央揃えが出来ます。
例えば上の画像では、複数のチェックボックスをフリーハンドで配置したものを左揃えで配置しています。
チェックボックスがずれるときにセル内に合わせる方法については、以下の記事をご参照ください。
チェックボックスを削除する方法
Excelファイルに不要なチェックボックスがある場合は、削除しましょう。
チェックボックスは、個別または一括で削除することが出来ます。
チェックボックスを削除する方法については、以下の記事をご参照ください。
チェックボックスの活用方法
チェックボックスの活用方法についてご紹介します。
複数のチェックボックスを連動させたり、関数と組み合わせる方法等についてご説明していますので、参考にしてみてください。
チェックボックスを連動させる方法

Excelでは、複数のチェックボックスを連動させることが出来ます。
例えば画像の表では、B11セルのチェックボックスにチェックを入れると、B2セルからB9セルのすべてのチェックボックスに一括でチェックが入るように設定しています。
チェックボックスを連動させる方法については、以下の記事をご参照ください。
チェックボックスを集計する方法

チェックボックスを使って作成したアンケートは、回答結果を簡単に集計することが出来ます。
例えば、上の画像では表のE列に「日付ごとにチェックされたチェックボックスの数を数える」という意味のCOUNTIF関数が入力されています。
COUNTIF関数やSUMIF関数を使用して、チェックボックスを集計する方法については以下の記事をご参照ください。
チェックボックスと関数を組み合わせる方法

Excelでは、チェックボックスと関数を組み合わせることが可能です。
例えば上の画像では、表のD列に「チェックボックスがチェックされたらチェック済の文字を表示する」という意味のIF関数が入力されています。
チェックボックスと関数を組み合わせることで、より便利なチェックリストやアンケート等を作成することが出来ます。
チェックボックスと関数を組み合わせる方法については、以下の記事をご参照ください。
チェックボックスをセルに埋め込む方法

チェックボックスは、通常Excelのセルの上に「乗っている」状態で表示されていますが、VBAを使えば上の画像のようにセルの中に埋め込むことが出来ます。
チェックボックスをセルに埋め込む方法については、以下の記事をご参照ください。
特殊文字でチェックボックスを入力する方法
Excelのチェックボックスは、文字の変換でも入力することが出来ます。
ただし「特殊文字」ですので、クリックしたらレ点が入るチェックボックスとしての機能はありません。
特殊文字でチェックボックスを入力する方法については、以下の通りです。

任意の表を用意します。
【レ点のチェックマークを入れたいセル(例:C4)】を選択して、『ちぇっく』と入力し、変換を押します。

「ちぇっく」の変換候補が一覧で表示されます。
上の画像の変換候補は、Windowsに標準搭載されている「IME」という日本語入力ソフトで変換した場合に表示される変換候補です。お使いの文字入力ソフトやパソコン環境によっては同じチェックマークが表示されない場合があります。
【任意のチェックマーク】を選択します。

これで、文字の変換でレ点のチェックマークを入力することが出来ました。