• 公開日:

エクセルで同じシートを複数作る方法

エクセルを使用してデータを整理したり分析したりする際、1つのシートだけでなく複数のシートを使い分けたい場合があります。

この記事では、エクセルで同じシートを複数作る方法をご紹介します。手間をかけずに、同じ設定や書式を保持した複数のシートを作成することができます。

VBAを使って同じシートを複数作る方法もご説明しています。

エクセルで同じシートを複数作る方法

エクセルで同じシートを複数作る方法について、以下の4通りの方法をご紹介します。

  • ダイアログボックスを使って同じシートを複数作る
  • ドラッグして同じシートを複数作る
  • 一括で同じシートを複数作る
  • VBAを使って同じシートを複数作る

ダイアログボックスを使って同じシートを複数作る

ダイアログボックスを使って同じシートを複数作る方法をご紹介します。

右クリックを選択する

コピーを作りたいシートを右クリックして、②「移動またはコピー」を選択します。

シートのコピーを作成する

「移動またはコピー」ダイアログボックスが表示されました。

移動先ブック名では現在開いているファイル名を選択します。

挿入先で「(末尾へ移動)」を選択し、③「コピーを作成する」にチェックマークを入れます。

「OK」ボタンを押します。

シートのコピーが作成できた

以上で同じシートのコピーを作成できました。

同じ手順でコピーを複数作成できる

同様の操作を繰り返すと、同じシートをさらに作成できます。

ドラッグして同じシートを複数作る

ドラッグ操作を使って同じシートを複数作る方法をご紹介します。

シートタブをドラッグする

コピーしたいシートをCtrlを押しながらドラッグします。

シートのコピーが作成できた

同じシートのコピーが作成できます。

同じ手順でコピーを複数作成できる

同様の操作を繰り返すと、同じシートをさらに作成できます。

一括で同じシートを複数作る

大量に同じシートのコピーを作成したい場合、以下の操作で一括で同じシートを複数作成できます。

シートを複数作成する

エクセルの「作業グループ」という機能を使います。

作業グループは選択したシート内で、1枚のシートに行った操作を他のシートにも反映させることができる機能です。

シート名の横にある「+」ボタンを押して、あらかじめコピーを作成したい分のシートを作っておきます。

ShiftもしくはCtrlを押しながら複数のシートを選択する

今回は3シート分、新規シートを作成しました。

キーボードのShiftを押しながらすべてのシートをクリックして選択します。

離れているシートを選択する場合はCtrlを押しながらクリックしましょう。

一つのシートを編集する

Excelのタイトル部分に「グループ」と表示されたら、正しく作業グループを設定できています。

シートを作業グループにしたまま、1枚目のシートを編集します。

すべてのシートに編集が反映されている

編集が終わったら、任意のシート名(例:Sheet2)を選択します。

作業グループが解除されます。

すべてのシートに1枚目のシートの編集が反映されていることが確認できます。以上の操作で、同じシートのコピーを複数作成できます。

VBAを使って同じシートを複数作る

VBAを使って同じシートを複数作る方法をご紹介します。

一度設定すれば指定したシート分のコピーを作成できます。

開発タブを表示する

今回はVBAを使って設定を行います。

VBAの設定には「開発タブ」が必要ですが、デフォルトでは表示されていないため下記の記事を参考に設定を行いましょう。

エクセルの開発タブを表示する方法

Visual Basicを選択する

マクロを設定します。

「開発」タブ、②「Visual Basic」の順に選択します。

標準モジュールを開く

「Microsoft Visual Basic for Applications」ダイアログボックスが表示されます。

「挿入」、②「標準モジュール」の順に選択します。

コードを貼り付ける

標準モジュールが挿入されました。

以下のコードをコピーして貼り付けます。「指定した回数分(今回は3回)、シートをコピーする」という意味のコードです。

Sub CopySheets()
    Dim i As Integer
    Dim numCopies As Integer
    
    numCopies = 3
    
    For i = 1 To numCopies
        Sheets("Sheet1").Copy After:=Sheets(Sheets.Count)
    Next i
End Sub

コピーする回数を指定する場合は、5行目の「numCopies = 3」の3を任意の数字に変更してください。

また、コピーするシート名を変更したい場合は、8行目の「Sheets("Sheet1").Copy」のSheet1の部分を他のシート名に変更しましょう。

保存する

コードを貼り付けたら、「保存」を選択します。

マクロ有効ブックとして保存する

「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。

①ファイルの種類で「Excel マクロ有効ブック」を選択し、②保存ボタンを押します。

マクロを選択する

以上でマクロの設定が完了しました。

シートに戻り、①「開発」タブ、②「マクロ」の順に選択します。

マクロを実行する

「マクロ」ダイアログボックスが表示されました。

作成したマクロ(例:CopySheets)を選択し、②「実行」ボタンを押します。

同じシートをコピーできる

コード内で指定した回数分、シートがコピーされました。