• 公開日:
  • 更新日:

エクセルの互換モードとは?設定や解除方法も解説

取引先や友人などから古いバージョンのエクセルファイルが送られてきて、戸惑うこともあるでしょう。

古いバージョンのエクセルファイルを受け取った場合でも、互換モードがあるため、ファイルの閲覧や編集が可能です。

本記事では、エクセルの互換モードの意味、設定、解除方法、トラブルシューティングについて説明します。

トラブルシューティングについては、開かない、応答なし、保存できない時の対処法について解説しています。

エクセルの互換モードとは?

互換モード

互換モードとは、アプリ(Excel)で新旧の異なるファイルを開いても、編集を継続できる機能のことです。

新しいバージョンのエクセルにアップグレードしても、古いバージョンのエクセルファイルを閲覧/編集することができます。

ただし、新しいバージョンの新機能が使えなくなったり、シートのサイズや入力できるセルに制限があったり、上書き保存の際に「互換性チェック」が行われたりすることがあります。

この機能を使えば、古いバージョンを使っているユーザーにエクセルのアップグレードをお願いする必要がなくなるので便利です。

エクセルの互換モードの設定について

古いバージョンのエクセルファイルを開く際、「互換モードはどうやって設定すればいいのだろう?」と考え込んでしまう方がいらっしゃいます。

しかし、古いエクセルファイルをそのまま開けば互換モードになりますので、どうぞお試しください。

古いバージョンのエクセルファイル

古いバージョン(97-2003)のエクセルファイルを新しいバージョンのエクセルアプリ(例:Microsoft 365)で開いてみましょう。

【古いバージョン(97-2003)のエクセルファイル】を開きます。

互換モード

互換モードの表示が出ました。

エクセルの互換モードの解除方法

古いバージョンのエクセルで作成したファイルを新しいバージョンで開くと、新しいバージョンの新機能が使えなくなります。新機能を使いたい場合は、エクセルの互換モードを解除する必要がありますが、その方法を以下に説明します。

ファイルタブを選択する

エクセル画面の上部に「互換モード」の表示を確認します。【ファイル】タブを選択します。

変換ボタンを押す

①【情報】タブを選択し、②【変換】ボタンを押します。

エクセルファイルを保存する

「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されました。①【保存したいフォルダー(例:デスクトップ)】を選択し、②『ファイル名(例:テスト結果 変換済)』を入力し、③【保存】ボタンを押します。

はいボタンを押す

「Microsoft Excel」ダイアログボックスが表示されました。【はい】ボタンを押します。

変換モードが解除された

互換モードが表示されなくなり、互換モードが解除されたことが確認できました。

トラブルシューティング

下記では、エクセルの互換モードに関するトラブル対処法について説明します。

開かない場合

エクセルファイルが開かない場合、ファイルの拡張子を直接変更して開いてみましょう。

エクスプローラーを選択

Windowsの画面で【エクスプローラー】を開きます。

ファイル拡張子を表示

「エクスプローラー」ダイアログボックスが表示されました。

①【表示】タブ、②【表示】、③【ファイル名拡張子】の順に選択します。

名前の変更

①エクセルファイルを【右クリック】し、②【名前の変更】を選択します。

xを追加する

ファイル名が編集できるようになりましたので、「.xlsx」になるように拡張子の末尾に『x』を入力します。

はいボタンを押す

「名前の変更」ダイアログボックスが表示されました。

【はい】ボタンを押します。

新しい拡張子でエクセルファイルの保存

拡張子が新しいファイル用の「.xlsx」になり、アイコンの形も変わりました。

開かなかったExcelファイルをもう一度開いてみてください。

応答なしの場合

エクセルの互換モードで「応答なし」と表示される場合があります。

原因が互換モードとは限らないので、以下の記事を参考に、いろいろな対策を試してみてください。

エクセルの操作中に応答なしとなる現象と対処方法

保存できない場合

エクセルの互換モードで、保存ができなくて困ってしまう方がいらっしゃいます。

しかし、その原因が必ずしも互換モードにあるとは限りません。

以下の記事を参考に、保存できない場合の様々な対策をお試しください。

エクセルで保存できない場合の対処法(上書き保存できない等)