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エクセルで日付が自動入力されるカレンダーを作る方法
この記事では、エクセルで日付が自動入力されるカレンダーを作る方法をご紹介します。
日付が自動入力されるカレンダーを作っておくことで、月や年が変わっても、日付を入力し直す手間を省いて簡単にカレンダーを更新することができます。
「エクセルで1か月分の予定をまとめる」場合などにご活用ください。
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エクセルで日付が自動入力されるカレンダーを作る方法
エクセルで日付が自動入力されるカレンダーを作る方法をご紹介します。
まず、カレンダーに入力する日付の基準となる「年」と「月」を任意のセルに作成します。
①F3セルに「2023」、②F5セルに「10」をそれぞれ入力します。
カレンダーに入力する日付の基準となる「年」「月」を作成できました。
次に、作成した「年」「月」を参照して「1日」の日付を作成します。
B3セルに「=DATE(F3,F5,1)」を入力し、Enterを押します。
DATE関数の書式は「=DATE(年,月,日)」です。
年、月には、先ほど作成した日付の基準となる「年」(F3)、「月」(F5)をそれぞれ挿入します。
そして、日に「1」を入力することで「2023/10/1」という日付を作成することができます。
DATE関数の詳細は以下の記事でご紹介しています。
ExcelのDATE関数の使い方|日付をシリアル値に変換する
入力した数式によって、B3セルに「2023/10/1」が表示されました。
次に、「2023/10/1」を参照して「2日」の日付を作成します。
B4セルに「=B3+1」を入力し、Enterを押します。
入力した数式は「2023/10/1」に「1日」足すという意味になり、「2023/10/2」という日付を作成することができます。
入力した数式によって、B4セルに「2023/10/2」が表示されました。
次に、B4セルに入力した数式を他のセルにも適用し、「28日」までの日付を作成します。
B4セル右下のフィルハンドルを「2023/10/28」が入力されるセル(例:B30セル)までドラッグします。
B5セルからB30セルまで数式が適用され、「2023/10/3から2023/10/28まで」の日付が表示されました。
次に、「31日」まで日付が存在しない月(2月など)にもカレンダーが対応するように、条件次第で「29日以降」の日付を表示するように数式を入力します。
B31セルに「=IF(B30="","",IF(DAY(B30+1)=1,"",B30+1))
」を入力し、Enterを押します。
IF関数の書式は「=IF(論理式,値が真の場合,値が偽の場合)」です。
まず論理式、値が真の場合に「B30="",""
」を入力することで、月が変わって日付が空白になる場合でもB32セル、B33セルに正しく数式が機能するようになります。
そして値が偽の場合に、IF関数を入れ子(ネスト)します。
論理式の「DAY(B30+1)=1」は、「28日に+1日すると、日付が1日になる(月が変わる)」という条件を指定しています。
さらに、値が真の場合と値が偽の場合に入力した「"",B30+1
」により、月が変わる場合には空白に、日付が続く場合には「28日」までと同様の数式が続けられます。
IF関数の詳細については、以下の記事でご紹介しています。
ExcelのIF関数の使い方|論理式の条件(IF文)によって処理を分岐
入力した数式によって、B31セルに「2023/10/29」が表示されました。
B32セル、B33セルにも数式を適用し、「30日」「31日」を表示させます。
B31セル右下のフィルハンドルを下にドラッグします。
B32セル、B33セルにも数式が適用され、「2023/10/30」「2023/10/31」がそれぞれ表示されました。
次に、日付に対応する曜日を作成します。
C3セルに「=B3」を入力し、Enterを押します。
入力した数式によって、C3セルに「2023/10/1」が表示されました。
C3セルの表示形式を変更して日付を曜日に変換します。
①C3セル、②ホームタブの順に選択し、③「数値の書式」の「v」ボタンを押します。④「その他の表示形式」を選択します。
「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されました。
①ユーザー定義を選択し、②種類に「aaa」を入力します。
このように表示形式を「aaa」と指定すると、日付を曜日の頭文字(月、火…)に変換することができます。
また、「aaaa」を指定すると曜日全体(月曜日、火曜日…)を表示させることができます。
③OKボタンを押します。
表示形式を変更したことにより、C3セルの「2023/10/1」が「日」という曜日に変換されました。
他のセルにもC3セルの数式と表示形式を適用し、それぞれの日付の曜日を表示させます。
C3セル右下のフィルハンドルを下にドラッグします。
C4セルからC33セルにも数式と表示形式が適用され、それぞれの日付に対応する曜日が表示されました。
以上で日付が自動入力されるカレンダーを作成できました。
試しに、一番初めに作成した基準の月を変更してカレンダーを更新してみます。
今回は、「2023/2」のカレンダーに変更してみます。
F5セルに「2」を入力し直し、Enterを押します。
カレンダーの「年」を変更したい場合には、基準となる「年」(例:F3セル)を入力し直すことでカレンダーも更新されます。
F5セルに「2」入力したことにより、カレンダーも「2023/2」のものに更新され、自動的に日付と曜日が変換されました。
そして、B31セルからB33セルに入力した数式も正しく機能したため、月末日「2023/2/28」以降の日付は空白になっています。
また、関数を使って条件付き書式を設定することで「土」「日」だけ色を変えることもできます。
詳しい方法については、以下の記事でご紹介しています。
エクセルのWEEKDAY関数で自動で曜日の色を塗りつぶしする
エクセルで一般的なカレンダーを作る方法
エクセルでは、上記画像のような一般的に用いられる形式のカレンダーを作成することもできます。
詳しい作り方については、以下の記事でご紹介しています。