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Excelで四則演算や比較演算をする演算子一覧表
演算子は、Excelにおいて計算や比較を指示するための記号です。
計算の基本である、足し算・引き算・掛け算・割り算を行うには「算術演算子」を使用します。またその他にも大小を比較する「比較演算子」、文字列を連結させる「文字列演算子」、セルの範囲を指定する「参照演算子」というものがあります。ここでは覚えておくと便利な演算子の種類をお伝えいたします。
さらには、演算子を使って計算するときの優先順位を最後にお伝えします。
算術演算子とは
算術演算子は四則演算やべき乗、パーセント指定を行う記号です。
記号 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
+(プラス) | 加算 | A1+A2(A1の値にA2を足す) |
-(マイナス) | 減算 | A1-A2(A1の値からA2を引く) |
*(アスタリスク) | 乗算 | A1*A2(A1の値にA2を掛ける) |
/(スラッシュ) | 除算 | A1/A2(A1の値をA2で割る) |
^(ハットまたはキャレット) | べき乗 | A1^A2(A1をA2乗する) |
%(パーセント) | 割合指定 | A1+10%(A1の値に10%足す) |
比較演算子とは
比較演算子は2つの値の大小を比較し、結果を真(TRUE)偽(FALSE)で返すものです。
記号 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
=(イコール) | 等しい | A1=A2(A1とA2の値が等しければTRUE、そうでなければFALSE) |
<>(左・右アングルブラケット) | 等しくない | A1<>A2(A1とA2の値が等しくなければTRUE、そうでなければFALSE) |
>(右アングルブラケットまたは大なり) | より大きい | A1>A2(A1の値がA2より大きければTRUE、そうでなければFALSE) |
<(左アングルブラケットまたは小なり) | より小さい | A1<A2(A1の値がA2より小さければTRUE、そうでなければFALSE) |
>=(右アングルブラケット・イコール) | 以上 | A1>=A2(A1の値がA2以上であればTRUE、そうでなければFALSE) |
<=(左アングルブラケット・イコール) | 以下 | A1>=A2(A1の値がA2以下であればTRUE、そうでなければFALSE) |
文字列演算子(連結演算子)とは
文字列演算子(連結演算子)には、文字同士を連結させる演算子があります。
記号 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
&(アンパサンド) | 連結 | A1&A2(A1の文字列にA2の文字列を連結させる) |
参照演算子とは
参照演算子は、複数のセル参照をまとめる(選択)するための演算子です。
記号 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
:(コロン) | セル範囲 | A1:C10(A1からC10の間にあるすべてのセルを指定) |
,(カンマ) | セル範囲の複数指定 | A1,C1(A1とC1のセルを指定) |
(半角スペース) | セル範囲の共通部分 | A1:C10 B1:D10(セルの重複するB1からC10のセルを指定) |
演算子の優先順位
小学校の算数で、「掛け算と足し算が同じ式にあったら掛け算から計算する」と教わりました。また、優先的に計算をしたいなら「カッコで囲む」とも教わりましたね。
実はエクセルの演算子の計算にも、あの当時の知識が応用できます。
例題として以下の計算式から、A1に2、B1に3、C1に4を代入して見ていきましょう。
同じ優先順位の演算子が並んでいるときは左から計算される
2+3-4の場合は、2+3=5が先に計算され、その後5-4=1となります。
足し算や引き算よりも掛け算や割り算が優先される
2+3*4の場合は、3*4=12が先に計算され、その後2+12=14となります。
掛け算や割り算よりもべき乗が優先される
2*3^4の場合は、3^4=81が先に計算され、その後2*81=162となります。
()で囲むと、カッコ内の計算が優先される
(2+3)*4の場合は、2+3=5が先に計算され、その後5*4=20となります。
べき乗よりもパーセント指定が優先される
2^3+4*10%の場合は、4*10%=0.4が先に計算され、その後2^3=8が計算されます。最後に8+0.4=8.4となります。
比較演算子よりも足し算が優先される
2+3>4の場合は、2+3=5が先に計算され、その後5>4で比較し値が正しいのでTRUEとなります。