• 公開日:
  • 更新日:

Wordでのふりがな(ルビ)の振り方や解除などの様々な設定方法

Wordで文書作成をしているとき、難しい読み方の漢字やアルファベットなどにふりがな(ルビ)を振ることがあると思います。

Wordにはルビ機能があり、ひらがなやカタカナでふりがなを振ることができます。

本記事では、ふりがなの振り方や配置、フォントやサイズの設定方法、解除の方法などを詳しくご紹介します。

ふりがな(ルビ)を振る手順

ふりがな ルビ

Wordでふりがなを振る手順は、

  1. ホームタブを選択
  2. 文字列を選択
  3. ルビを選択
  4. ルビのダイアログボックスの内容を確認し、OKボタンを押す

です。以下でより詳しく説明していきます。

ふりがな(ルビ)の振り方

Windowsの場合

ルビのアイコン

文書中に難しい漢字や特殊な読み方の表記が含まれている時は、ふりがな(ルビ)を振ると親切です。

ふりがなを振るには、まず文字列を選択します。

次に、リボンの【ホーム】タブ、【ルビ】の順に選択します。

ルビのダイアログボックス

「ルビ」のダイアログボックスが開きました。「対象文字列」と「ルビ」を確認し、【OK】ボタンを押します。

ふりがな ルビ

先ほど選択した文字列にふりがなが振られました。

Macの場合

Macルビボタン

ふりがなを振りたい文字列を選択し、リボンの【ホーム】タブ、【ルビ】の順に選択します。

Macルビのダイアログボックス

「ルビ」のダイアログボックスが表示されます。内容を確認し、【OK】ボタンを押します。

ルビが振られた

選択した文字列にふりがなが振られました。

アクセスキーを使ったふりがな(ルビ)の入れ方

文字列を選択

アクセスキーを使ってふりがなを入れることもできます。

まず、ふりがなを振りたい文字列を選択し、AltHFRの順に押します。

ルビのダイアログボックス

「ルビ」のダイアログボックスが表示されました。

「対象文字列」と「ルビ」を確認し、【OK】ボタンを押します。

ふりがな ルビ

ふりがなが振られました。

ふりがな(ルビ)の様々な設定方法

ふりがなの書式設定

ルビのアイコン

ふりがなの書式設定を行うには、「ルビ」のダイアログボックスを開くと便利です。

まず、文字列を選択します。

次に、リボンの【ホーム】タブ、【ルビ】の順に選択します。

ルビダイアログボックス

「ルビ」のダイアログボックスが表示されます。

配置を変更する

配置

「配置」は、ふりがなの配置をプルダウンで選択することができる機能です。

「配置」の右隣の赤枠【v】を押すと、配置のプルダウンが表示されます。

変更したい配置を選択し、【OK】ボタンを押します。

行間を変更する

ルビの行間の調整

オフセットは、文字列とふりがなの行間を調整する機能です。

「オフセット」の右隣の赤枠【▲】を押すと、文字列とふりがなの行間が離れていきます。ちょうどいい行間に設定されたら、【OK】ボタンを押します。

※【▼】を押すと、文字列とふりがなの行間が近づいていきます。

フォントの字体を変更する

フォント

「フォント」機能では、文字列とふりがなの字体を変更することができます。

「フォント」の右隣の赤枠【v】を押すと、ふりがなの字体のプルダウンが表示されます。

【お好きな字体】を選択し、【OK】ボタンを押すと、ふりがなのフォントが選択したものに変更されます。

フォントのサイズを変更する

サイズ

「サイズ」の数値を変更すると、ふりがなの大きさを変えることができます。

「サイズ」の右隣の赤枠【v】を押すと、数値のプルダウンが表示され、大きさを選択できます。

サイズの変更を決定するには【OK】ボタンを押します。

ひらがなをカタカナにする

ふりがなをカタカナにする

「ルビ」のテキストボックスをカタカナで入力すると、ふりがながカタカナになります。

入力が終わったら、【OK】ボタンを押します。

ひらがなをローマ字にする

ローマ字でルビを振る

「ルビ」のテキストボックスに入力してあるひらがなを削除し、ローマ字で入力すると、ふりがなもローマ字になります。

入力が終わったら、【OK】ボタンを押します。

ローマ字をひらがなにする

ローマ字からひらがなにルビを変える

ルビをひらがなにしたいのにローマ字で表示されることもあります。その場合、「ルビ」のテキストボックスのローマ字をひらがなに変えると、ルビがひらがなになります。

入力が終わったら、【OK】ボタンを押します。

色を変える

ふりがな ルビ

漢字の文字列の色はそのままに、ふりがなの色を変更することもできます。

ふりがなの色を変更するには、まず既にふりがなが振られた文字列を用意します。

ルビの色を変える

次にAlt+F9を押し、文字列をフィールドコード表示に切り替えます。

その後、フィールドコードのふりがな「みかん」を選択し、赤枠の【フォントの色】で変更したい色を選びます。

最後に、もう一度Alt+F9を押し、フィールドコード表示から文字の表示に戻します。

※「フォントの色」のアイコンの隣にある【v】を押すと、お好きな色が選択できます。

ルビの色の変化

ふりがなの「みかん」が赤色に変化しました。

縦書きにする

ふりがな ルビ

ここまでは横書きのふりがなの入力について説明してきました。、縦書きでもふりがなを表示することができます。

始めに、すでにふりがな付きの文字列が入力された横書きのページを用意します。

文字列の方向

次に、リボンの【レイアウト】タブ、【文字列の方向】、【縦書き】の順に選択します。

縦書き

ページが縦書きに変更されました。文字列の右側にふりがなが入っています。

ページ内の同じ文字に一括でふりがなを振る

ルビ

ページ内の同じ文字に一括でふりがなをつけるには、まず、ふりがなをつけたい文字列「蜜柑」を選択します。

次に、【ホーム】タブ、【ルビ】の順に選択します。

※複数の文字列を選択することも可能です。

ルビのダイアログボックス

「ルビ」のダイアログボックスが表示されました。

文字列とふりがなを確認し、【すべて適用】を押します。

複数のルビにふりがなをつける

「ルビの変更確認」のダイアログボックスが表示されました。

【すべて変更】を押します。

OKボタン

「文書 の検索が完了しました。〇個の項目を変更しました。」の表示がされたら、【OK】ボタンを押します。

複数のルビにふりがな

「蜜柑」のみに一括でふりがなが入力されました。

文字列を1文字単位に分割してそれぞれにふりがなを振る

文字単位

下方にあるプレビューの「蜜柑」のふりがなを見ると「か」の字が中央にきてしまい、「蜜」の字と「柑」の字のどちらに「か」がかかっているのか不明です。

このふりがなを適切な文字の位置に移動させるには、【文字単位】を押します。

適切な位置のふりがな

次に、ルビのテキストボックスにそれぞれ文字を入力します。

「蜜」のテキストボックスの右隣に「み」、「柑」のテキストボックスの右隣に「かん」と入力すると、それぞれの漢字の上にふりがなが入ります。

入力を終えたら【OK】ボタンを押します。

選択されたふりがなを解除する方法

ルビのアイコン

既に文字列の上に記載されているふりがなを解除したいときは、以下の方法で解除することができます。

まず、ふりがな付きの文字列を選択します。次に、リボンの【ホーム】タブ、【ルビ】の順で選択します。

ルビの解除

「ルビ」のダイアログボックスが表示されました。

【ルビの解除】を押し、【OK】ボタンを押します。

ふりがなの解除

「蜜柑、林檎、葡萄」のふりがなが解除されました。

ふりがな(ルビ)をめぐるトラブル対処法

ふりがなが表示されない/文字が切れる

ルビ切れる、表示されない

画像のようにふりがなが設定されているにも関わらず、ふりがなが表示されなかったり、切れて表示されたりすることがあります。

その時は、行間の間隔を変更することで表示することができます。

文字列、段落起動ツール選択

行間を変更するには、行間を調整したい文字列を選択し、リボンの【ホーム】タブ、赤枠の【「段落」起動ツールアイコン】を選択します。

段落ダイアログボックス

「段落」のダイアログボックスが表示されます。

「間隔」の「行間」と「間隔」の数値を変更し、【OK】を押します。※今回は行間を「固定値」、間隔を「20 pt」としました。

ふりがな表示された

ふりがなが完全に表示されるようになりました。

文字化けする

フィールドコードの表示

上記の方法を踏まえて漢字にルビを振ろうとすると、長い記号の羅列が入ってしまい「文字化けが起こってしまった」と困惑してしまう方がいらっしゃいます。

この「文字化け」はフィールドコードと呼ばれ、発行時刻、コメント、ユーザー名、住所などの各種の情報をフィールドとして文書に貼り付ける機能を指します。

フィールドコードを解除するには、まずフィールドコードを選択します。

フィールドコードの表示 非表示

選択されたフィールドコードの上で【右クリック】し、表示されたプルダウンから【フィールド コードの表示/非表示】を選択します。

ふりがな ルビ

フィールドコードが非表示になり、ルビ付きの漢字に変わりました。

※何回ルビを振ろうとしても全てフィールドコードになってしまう場合は、【ファイル】タブ、【オプション】、【詳細設定】の順に選択し、「値の代わりにフィールドコードを表示する」の項目にチェックマークが入っていないかを確認してみてください。チェックマークが入っている場合は、チェックマークを外して【OK】ボタンを押してください。