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よく検索されるExcel関数ランキングTOP10

仕事や学校で多くの方が使っているExcelですが、関数を使いこなすとより速く作業をこなすことができます。

実はExcelには400以上の関数が存在します。全部は覚えられないという方もいると思います。今回は数多くある関数の中からよく検索されている関数をランキング形式でご紹介していきます。

検索ニーズが多いということで便利な関数ですので、まずはTOP10の関数を覚えてみましょう。

ランキング決定の基準

今回ランキングを決定するのに用いたツールは、「キーワードプランナー」と「Googleトレンド」です。

キーワードプランナーでは、関数ごとの直近1ヶ月の検索数を調べ、おおよその人気ランキングを導き出しました。このランキングを精査するため、Googleトレンドを使って過去5年間の検索数を相対的に導き出し、最終的なランキングとしました。

10位:SUM関数(セル範囲に含まれる数値を合計する)

SUM関数

表の数値を計算する中で、頻繁に使用される計算方法は合計です。

SUM関数は数値を合計する関数で、連続したセル範囲だけでなく、離れた場所にある複数のセルの数値でも計算することが可能です。

学期末のテストの教科の全得点、イベントの来場者数の累計、日別・月別・年度別などの売上合計、会社の経費、家計簿の収支などを計算するのに使える便利な関数です。

9位:TEXT関数(数値を文字列に変換する)

TEXT関数

TEXT関数を使えば、数値を自分が指定した書式の文字列に変換することができます。

例えば、指定した日付を漢字の「日曜日」にするだけでなく、「Sun」や「Sunday」の表示に指定することもできます。

また、西暦を和暦になおしたい時、数値の先頭に0をつけたい時、数値に通貨の記号を加えたい時などにもこの関数が活躍します。

エクセルの日付から曜日を表示するTEXT関数とWEEKDAY関数の使い方

8位:OR関数(ひとつでも条件を満たしているか判定する)

OR関数

OR関数は、指定されたいくつかの条件のうち1つでも成り立っていればOKとする時に使う関数です。

例えば、エントリーシートで「普通自動車免許取得済であること」、「英会話が得意であること」、「WordとExcelが得意であること」のうち1つでも満たしていればTRUEを、すべて満たしていなければFALSEを表示させる時に使います。

7位:SUMIF関数(指定された条件に合うセルの値を合計する)

SUMIF関数

SUMIF関数は、あらかじめ指定したセル範囲の中から条件が合致するデータを探し、その条件に合致した範囲のデータを合計する関数です。

例えば、会社全体のうち特定のチームの合計の売り上げを知りたい時、資材庫にある「ネジ」の数量だけを合計したい時、男性/女性の来店客数のデータのうち女性のデータだけ合計したい時などに便利です。

ExcelのSUMIF関数の使い方|検索条件に一致するセルの値を合計する

6位:ROUND関数(数値を指定された桁数に四捨五入をする)

ROUND関数

ROUND関数は、セルの数値を指定した桁数になるように四捨五入する関数です。

小数部や整数部を丸めて四捨五入したい時に使います。例えば、小数点第2位を処理したい場合は桁数を1、小数点第1位の場合は桁数を0、1の位の場合は桁数を-1と指定します。

ちなみにセルに文字列を指定してROUND関数を入力した場合、エラー値である「#VALUE!」が返されるので注意が必要です。

エクセルで四捨五入をするROUND関数の使い方

5位:INDEX関数(指定された行と列が交差する位置にある値またはセルの参照を返す)

INDEX関数

Excelの検索関数としてVLOOKUP関数やHLOOKUP関数が代表的ですが、これらの関数でデータを引き出せないときに使うのがINDEX関数です。

INDEX関数は、範囲内で指定した行位置と列位置が交差する位置にあるセルの内容を返す関数です。INDEX関数を配列形式で使用するとセルの内容ではなく、配列の値を返します。

INDEX関数単体ではなくMATCH関数と組み合わせることが多いです。

ExcelのINDEX関数の使い方|行と列が交差する位置にあるセルを返す

4位:MATCH関数(特定の値を検索し検査範囲内での相対的な位置を返す)

MATCH関数

大量のデータが表形式である場合、欲しいデータが表の中でどの位置にあるのかを知りたいときに役立つのがMATCH関数です。

MATCH関数は、指定した範囲内で探したい数値や文字列がどの位置にあるかを列・行番号で返す関数です。探したいデータが表の何行目、何列目にあるのかを調べることができます。

検索方法としては探したい値と一致しているか近似値を指定できます。

ExcelのMATCH関数の使い方|検索値の範囲内での相対的な位置を返す

3位:COUNTIF関数(指定された検索条件に一致するセルの個数を返す)

COUNTIF関数

COUNTIF関数は、指定した範囲内で検索条件に一致したセルの個数を返す関数です。

例えばアンケートの集計で特定の回答をしている人をカウントしたいときなどに便利です。また、検索条件に比較式を用いることでテストの得点などで「80点以上」や「30点以下」の受験者を数えるにも役立ちます。

さらに空白以外のセルを数えたり、重複しているセルの数を数えたりと使い方次第で応用範囲が広がる関数です。

ExcelのCOUNTIF関数の使い方|条件に一致するデータの個数表示

2位:VLOOKUP関数(テーブル内または範囲内の項目を行ごとに検索する)

VLOOKUP関数

Excelでは、VLOOKUP関数という指定した範囲の中から検索条件に一致したデータを検索して取り出してくれる関数があります。データを検索する関数の中では最も有名な関数です。

数式としては、何を(検索値)、どこから(範囲)、どの列か(列番号)を引数として指定していきます。

大量のデータを手入力をしていた作業もVLOOKUP関数を使えば、自動的にデータを入力してくれるので作業時間の短縮につながります。

ExcelのVLOOKUP関数の使い方|指定の列と同じ行にある値を返す

1位:IF関数(論理式の結果に応じて指定された値を返す)

IF関数

IF関数は条件を満たす場合と満たさない場合で処理を分けたいときに使用します。Excelの関数の中でも頻繁に使用される関数の1つであり、他の関数と組み合わせて使ったり、 IF関数の中にIF関数を入れることもあります。

家計簿や勤怠表など家庭や職場のさまざまな場面でこのIF関数を利用することができます。IF関数を使いこなすことでExcelの作業が快適になりますのでぜひ覚えてください。

ExcelのCOUNTIF関数とIF関数を組みわせて重複をチェックする方法