エクセルの印刷範囲を設定/表示/解除する方法

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Excelの表を印刷する前に「印刷範囲の設定」を行うと、ミスなく印刷することが可能です。印刷範囲を設定する方法は一つではありません。

この記事では「印刷設定」をメインとして、複数の設定方法や解除方法、最後の方にはトラブル事例と解決方法を掲載しております。

印刷範囲の設定方法

印刷範囲をドラッグして設定する方法で、最も簡単なやり方です。

作業時間:1分

印刷する範囲をドラッグ

印刷する範囲を選択

印刷する範囲のセルをドラッグします。

印刷範囲の設定

印刷範囲の設定

①【ページレイアウト】タブを選択し、②【印刷範囲】を押し、③【印刷範囲の設定】を押します。

印刷プレビューで確認

プレビューで確認

Ctrl+Pを押して、印刷プレビューを表示します。先程ドラッグして印刷範囲を設定した箇所のみがプレビューで表示されました。

印刷範囲を表示する

現在設定されている印刷範囲を確認するには、「改ページプレビュー」で表示します。

印刷範囲外をグレー表示する

印刷範囲外をグレーで表示する方法も、同じく「改ページプレビュー」で表示します。

改ページプレビュー

改ページプレビューを表示する方法は、①【表示】タブを選択し、②【改ページプレビュー】を選択します。

すると印刷範囲で指定した箇所は、白くハイライトされているのですが、印刷範囲外だとグレーで表示されます。

印刷範囲の青線の表示について

印刷範囲の青線について説明します。

印刷範囲の青線

青線については、印刷範囲の境界線です。青線から外の範囲は印刷対象外となります。もう一つ青線の意味としては、改ページの位置として表示されます。

改ページの位置指定

改ページしたい位置をアクティブセルにします。アクティブセルの上に青線が引かれます。

改ページの挿入

①【ページレイアウト】タブを選択し、②【改ページ】を押し、③【改ページの挿入】を押します。

改ページ位置の確認

15行目と16行目の間に青線が引かれました(0~10位まで)。この線が改ページの位置になります。改ページとは、印刷する際のページの区切りと覚えてください。

印刷プレビューの確認 1ページ目

Ctrl+Pを押して印刷プレビューを見てみましょう。こちらは1ページ目です。先ほど引いた改ページの位置まで印刷されます。

印刷プレビューの確認 2ページ目

こちらは2ページ目です。1ページ目の続きから印刷できます。

印刷範囲を広げる
青線上でマウスオン

印刷範囲を広げるためには青線の上にマウスを載せると、画像のようにアイコンが変わります。

選択範囲を広げる

その状態で、【クリック】しながら下へ【ドラッグ】してください。

選択範囲を広げた結果

赤枠で囲まれた範囲で、印刷範囲が広がりました。

見出しを固定して印刷する

印刷する際に表の見出しを固定して印刷したい場合は、以下の記事で細かく説明しております。

エクセルで先頭行を固定して印刷する方法

複数の印刷範囲を設定する

離れたデータをそれぞれ印刷する方法についてご説明します。

最初の印刷範囲を指定

まず最初に1つ目の印刷範囲を指定します。

次の印刷範囲を指定

Ctrlキーを押しながら、2番目の印刷範囲を指定します。

印刷範囲の設定

①【ページレイアウト】タブを選択し、②【印刷範囲】を押し、③【印刷範囲の設定】を押します。

複数の印刷範囲の設定確認

離れたデータで複数印刷範囲を設定できました。矢印の部分を見ていただくと、最初に設定した印刷範囲が1ページ目、次に設定した印刷範囲が2ページ目に印刷されます。

印刷範囲を解除する

設定した印刷範囲を解除する方法をお伝えします。

印刷範囲のクリア

①【ページレイアウト】タブを選択し、②【印刷範囲】を押し、③【印刷範囲のクリア】を押します。

印刷範囲の解除結果

印刷範囲が解除されました。

印刷する

拡大印刷の設定

現在の印刷範囲の確認

現在このような印刷範囲の設定とします。

拡大/縮小の位置確認

【ページレイアウト】タブを選択すると、矢印の位置に「拡大/縮小印刷」を調整するエリアがあります。現在は100%です。

拡大した時の挙動

120%に拡大してみましょう。すると矢印のところに「青い点線」が現れました。

印刷範囲の青い点線について

青い点線は「改ページの位置」になります。上部で説明しました「改ページの挿入」で行った設定では点線になりませんでしたが、設定無しで自動で引かれた箇所は点線となります。

こちらの点線は上下左右にドラッグすれば、改ページの位置を変更することが可能になります。

A4ぴったりで印刷する

ここではA4用紙ぴったりに印刷する方法をお伝えします。

1枚に収まってない

現在の印刷設定では、赤枠を見てのとおり1枚以内に収まっておりません。

シートを1ページに印刷

①で【A4に設定されているのを確認】し、②【拡大/縮小なし】をクリックし、③【シートを1ページに印刷】を選択します。

ユーザー設定の余白

①で【1/1に収まっている】のを確認し、さらに上下左右中央揃えにしたいと思います。②【標準の余白】をクリックし、③【ユーザー設定の余白】を選択します。

水平/垂直で中央揃え

ページ設定ダイアログボックスが表示されますので、①【水平と垂直にチェックし】、②【OK】ボタンを押します。

中央揃えの結果

A4用紙に収まりつつ、上下左右の中央揃えに設定されました。

印刷範囲に関するトラブル

印刷に関するトラブルはとても多いです。その中でも印刷範囲の設定に関するものをまとめました。

印刷範囲を変更できない

印刷範囲を変更できない理由の一つに、改ページプレビューで表示される青い線、青い点線がドラッグで移動できない悩みがあります。その際は以下を確認してみてください。

ファイルを選択

【ファイル】タブを押します。

オプションを選択

【オプション】を押します。

フィルハンドルにチェック

「Excelのオプション」ダイアログボックスが表示されますので、①【詳細設定】を選択し、②【フィルハンドルおよびセルのドラッグアンドドロップを使用するにチェック】をして、③【OK】ボタンを押しましょう。

印刷範囲がずれる/勝手に変わる

印刷範囲が勝手に変わる可能性の一つとして、プリンターが現在使用しているフォントをサポートしていない可能性があります。

その場合は、Ctrl+Aで全選択した上で、フォントを【MS P ゴシック】に変更して印刷してみましょう。

その他にも様々なトラブルがありますので、以下の記事も参考いただければと思います。

エクセルで印刷時にずれるときの2つの対処法


エクセルの印刷時に文字や印刷範囲が切れる場合の対処法

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記事を読んでも問題が解決できなかった場合は、無料でAIに質問することができます。回答の精度は高めなので試してみましょう。

  • 質問例1 ExcelのIF関数で複数条件に対応する方法を教えて
  • 質問例2 Microsoft 365でできることを教えて
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