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プレゼンテーション(プレゼン)の構成について

本記事をご覧の方はおそらく、何かしらのプレゼンテーションの準備をしていて、構成で躓いている方が多いのではないでしょうか。一口でプレゼンテーションと言っても多種多様な構成があります。制限時間やシーンによってもどのような構成が適切かは異なってきます。今回は、基本的な構成はもちろん、様々なプレゼンテーションの構成についてご紹介します。

パワーポイントで作成する資料(スライド)の構成

パワーポイントで作成する資料の構成は、発表内容と同じ構成にすることが鉄則です。プレゼン資料の作成をするとなると、真っ先にパワーポイントを立ち上げてしまいがちですが、まずは発表する内容の構成を先に考え、その後資料作成するようにすると発表内容と資料が違ってしまうという事態が避けられるでしょう。

パワーポイントの使い方については下記の記事を参考にしてください。

パワーポイントの使い方を解説!脱初心者になるための基本操作


パワーポイントでプレゼン資料の見やすいデザインを意識すべき点


プレゼンテーション資料の作り方(パワポ)と発表への備え方

プレゼン構成の基本的なフォーマット・テンプレート例

プレゼンテーションの構成にはフォーマットがあります。その形式に則って作成することで伝わりやすく、ロジカルなプレゼンを構成することができます。詳しくは下記の記事をご覧ください。

プレゼンテーションの資料作成と発表のコツについて

様々なプレゼンの構成

社内プレゼン

社内プレゼンは主に以下の3つで構成される場合が多いです。

  • 導入部分
  • 問題点とその原因
  • 改善提案および影響や効果

導入部分では、何について話すかということを伝えることが大切です。そのうえで、本編として現状の問題点や課題、その課題が発生している原因を提示し、その課題に対する改善提案をします。最後にそれによる影響や効果を伝えるこの流れをでプレゼンをすることで質の高い構成のプレゼンができます。

成果・結果報告

成果発表や結果発表のプレゼンの場合、まず大切なのは発表する「結果」です。そしてそれと同等に求められることはプロセスの話です。得られた結果を基に工夫した点や困難だった点などを整理して、魅力的なプレゼン構成にしましょう。代表的な構成としては下記の通りです。

  • 取り組みの背景や理由
  • 結果
  • プロセス

まずは、取り組みをした目的や理由について語りましょう。次に結果を伝え、最後にその結果を得たプロセスで得たこと、工夫したことを説明します。何をしたのかということにフォーカスを当ててしまいがちですが、聴衆はそれによって得られたことなど有益な情報を期待しているケースが多いです。聴衆が求めている内容を発表できるよう構成を考えましょう。

会社説明

採用時の会社説明会など会社について説明をする機会は採用業務にかかわる方は特に多いと思います。この場合は、社内プレゼンなどとは異なり、丁寧な説明が求められるため、項目も多くなります。一般的な構成は下記の内容になります。

  • 業界について
  • 会社について
  • 業務について
  • 採用について
  • 質疑応答

具体的な内容としては、まず始めに業界についての特徴や将来のビジョンを説明し、次に会社の強みや問題点、将来の展望を話します。そうすることで聴衆は全体像をつかみやすくなります。そして、業務についての詳しい内容やキャリアパスを提示し、募集要項や選考などの採用情報を紹介します。最後に質疑応答を設けると良いでしょう。

企画や新規事業の提案

企画や提案するときのプレゼンの構成は、下記の構成が効果的です。

  • 提案の理由や目的
  • 提案内容の詳細
  • ターゲット層
  • ゴール
  • スケジュール

まず提案に至った背景となる理由や目的を明示します。その後、提案の詳細を説明し、ターゲット層や企画・事業が目指す目標、最後にスケジュールを説明します。場合によっては予算についての項目を盛り込むのも良いでしょう。

卒論・論文

論文もプレゼンも形式は違えど伝えることは同じです。論文などの材料がすでに出来上がている場合は、その内容に沿ってプレゼンを構成していきましょう。主に下記の内容を盛り込みます。

  • 背景
  • プロセスと結果
  • 考察

論文では多くの情報を書いていますが、プレゼンでは最も伝えたい論点について話すことが肝心です。研究に至った理由や目的に値する背景を説明し、研究のプロセスと結果、最後に考察を発表することで、聴衆に伝わりやすいプレゼンができるようになります。

3分間・5分間プレゼン

3分、5分など短い制限時間内で行う場合は論点は一つに絞り、以下の構成で組み立てるのがおすすめです。

  • 要約
  • 本題
  • 結論

この構成にすることで、締まりがあり、簡潔でわかりやすいプレゼンの構成にすることができます。また、パワーワードと呼ばれるインパクトのあるワードをプレゼン内に入れることで印象深いプレゼンにすることができます。

3分間の場合は、要約30秒、本題2分、結論30秒、5分の場合は、要約45秒、本題3分30秒、結論45秒を目安に構成すると良いでしょう。

10分間プレゼン

10分間プレゼンの場合も基本は5分や3分間プレゼンと同じと考えて良いでしょう。10分という時間の中で最大限魅力的なプレゼンができるよう構成を練りましょう。

  • 要約
  • 本題
  • 結論

実際にやってみると長いようで短いと感じる方が多くいます。そのため、論点は一つにしましょう。10分間プレゼンでは本論に特に時間を割くことで深みのある内容になります。目安としては最初の要約で1分、本題で7分、結論で2分が理想的です。

構成のコツ

ストーリーの構成の仕方

ストーリー性のある構成にしたい場合は、自分の経験を基にすることが成功のコツです。具体的は下記の3つのポイントを入れることをおすすめします。

  • 困難に直面した経験
  • 解決方法
  • それによる変化や結果

自分の経験であるからこそ、オリジナリティがあり、聴衆に訴えかける力も強いプレゼンが作れると思います。感情に訴えかける構成のプレゼンをしたい場合は参考にしてみてください。

英語のプレゼンの構成について

英語でプレゼンについては下記の記事で構成についても説明しています。ぜひご覧ください。

英語でプレゼンテーションするときのコツ

TEDを参考にする

TED

TED(Technology Entertainment Design)というプレゼンテーションの動画があります。多くのプレゼンターによる様々なテーマのプレゼンを見ることができます。プレゼンターによって構成が異なることもあるので、動画を見て参考にしてみてはいかがでしょうか。

Ted Webサイト